- Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041024041
作品紹介・あらすじ
シャーロック・ホームズと彼の宿敵モリアーティが、ライヘンバッハの滝に姿を消した。事件を追って現場を訪れたのは、アメリカの探偵フレデリック・チェイスと、スコットランド・ヤードのアセルニー・ジョーンズ警部。二人は情報交換の末、モリアーティに接触しようとしていたアメリカ裏社会の首領、クラレンス・デヴァルーを捕らえるため、行動を共にすることとなる。ホームズの捜査方法を模倣するジョーンズ警部の活躍もあり、デヴァルーの正体へと迫っていく二人だったが――。
『最後の事件』の前後には、何が起こっていたのか?
探偵と刑事の「タッグ」を通して描く、衝撃的クライム・ストーリー!
感想・レビュー・書評
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ホロヴィッツにはまる今日この頃。人物名がごちゃごちゃになりながらもまたもや一気に読んでしまった。驚きと苦い味が残る結末だったが、とにかく読ませる作家というのは確か。
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どうして私は最後まで全く気づかなかったのだろう。
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シャーロックホームズ財団公認の続編である『シャーロック・ホームズ 絹の家』を書いたホロヴィッツによる、シャーロックの宿敵モリアーティ教授についての長編作品。一筋縄ではいかないだろうと思いながら読み進め、予想したよりもかなり血なまぐさくギャング抗争のように屍が累々と積み重なっていくことに動揺しながら、半ば予想(というよりか予感)していた展開に慄き、全てが矛盾のないように緻密に計算しつくされていることに気づかされて宴たけなわの場面からついつい冒頭に遡ってなんと書いてあったかを確認したりして、読み終わった直後は「こういう顛末か、、、」と期待外れのような微妙な気持ちになりました。しかしながら、そのあとに収録されていた短編を読むにつれ、サー・アーサー・コナン・ドイルが生んだ類まれなる才能(シャーロックとモリアーティ)をリスペクトし原作にある姿から逸脱しないでかつ新しい物語を紡ぎ出すにはこういう構成・構築になっているのはあれこれいろいろ腑に落ちてきて、ホロヴィッツの作品は数作しか読んだことがなく英国での名だたる実績は良く知らないものの、さすが!と思わされました。レビューを書く時には出来るだけ未読の方への影響を最小限に収めるべく気を配っているつもりなのですが、そういう意味では非常にレビューを書きにくい作品でした。感嘆したところとか書き残したいことはあるのですがネタバレにはしたくないので書けないことが多すぎます。見事な作品でした。再読したいです。
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犯人はクライマックス付近から何となく分かってくるし予想通りだけど、それでも面白い。映画のように情景が目に浮かんだ。
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『最後の事件』後見つかった溺死体が持っていた暗号文。ピンカートン探偵社の調査員とスコットランドヤードの警部が、モリアーティにとって代わろうとするアメリカ犯罪組織の首領を追う。
最近は女性のワトソンやモリアーティの方に親しんでいますが、オリジナルの雰囲気、スキマにはまるストーリー、トリック、さすがコナンドイル財団公式認定です。 -
いやー…すごかった…
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解決に近づいた時、なんかしっくりこないところがあるなぁと思いつつ読み進めていくと納得。なんかそんな予感はしていたが、やっぱりそうなのか。
ホームズが好きな人は読んでいて楽しいと思う。いろいろな作品がオマージュされていて読んだことがない物を読んでみたくなる。