- Amazon.co.jp ・本 (201ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041025253
感想・レビュー・書評
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宝塚を舞台にした物語を中山可穂が書く、というのは、今までありそうでなかったことだ。
それが功を奏したかどうかと問われたら、私の答えは・・・。毒気を抜かれた感じがして、こそばゆさが残る。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
宝塚版「オペラ座の怪人」
「清く・正しく・美しく」ではない、もっと内面に食いこんんで欲しかった。 -
ヅカオタの私にはなんと評価していいやら…というところもあるけれど、例えば新公で初主演する下級生の焦燥感や恐怖感、退団を控えた男役トップスターの退団後の人生を余生と感じてしまう感覚などは、なんとなくリアリティがあって納得できた。
特に生徒の叔父の感慨には共感できた。綺麗なお嬢さん達が、普通に生活していればしないでいい苦労をして、あの特殊な世界で命を削るように頑張っている姿には、憐れみのような感情さえよび起こされる。でも、そんなふうに生きている彼女達だからこそ、年を経るごとにオーラを放つんだろうなぁ。 -
残念なことに、宝塚に興味がないので
このテンションに興ざめして読み進めたため、
さほど楽しめなかった。
演劇的な要素は感じたけど、音楽的な要素を感じなかった。
中山可穂なのに。
宝塚のみなさん、もうちょっと苦労してると思うんで、
その辺をもっと描いてほしかった。
じゃないと、結局ご都合主義みたいになっちゃうから。
ファンファンさんがすぐ手伝っちゃうとか。 -
あとがきを読み、著者の宝塚愛が作品に込められているのだと知った。しかし、宝塚が苦手な私は作品にのめり込めず…。苦手な作品のひとつになってしまったのが残念。宝塚好きな方は楽しめるのではないかと思う。