代償 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
3.69
  • (272)
  • (681)
  • (486)
  • (90)
  • (32)
本棚登録 : 6067
感想 : 557
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041039922

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 胸くそ悪い奴のせいで
    何度も何度も読むのをやめようかと躊躇したけど
    最後まで読んで良かった。
    だけど9割5分読むのがストレスでしたが。

    出所してきたら
    また地獄が始まるのでは?
    前よりもっとすごい憎しみで現れるのでは?

    その小説ができたとしても
    絶対読まない!と誓った。

  • 第一部、幼少期受難編と第二部、法廷&推理編の二部構成のストーリー。
    感情移入してしまうと、とにかく辛かったです。出来るだけイライラしない様に心掛けながら読みました。
    良く言えば、それだけ引き込まれてしまうストーリーなんだと思います。
    伊岡作品要チェックかも…

  • 火災によって両親を失った圭輔は、遠縁にあたる達也の家で暮らすことに。達也は計算高く、自らの手を汚さないものの、周囲の人々を不幸にさせる悪人であった。中学に入り寿人という友人を得て、悲惨な状況を抜け出した圭輔は、大学を卒業し弁護士となる。そして、ある日達也から弁護の依頼が・・・
    少年時代のこれでもかと続く悪事は、気分が悪くなるような箇所も。最後はそれまでの重たい悪事に比べるとわりとあっさりだが、救いがもてた。

  • どんな展開になるのか気になる一心で読み進める事は出来ましたが、内容が重くて少し疲れました。
    また悪役がとことん悪い人で、全く共感出来ませんでした。文章は読みやすいですが、内容は重いと思うので心に余裕がある時に読む事をオススメします。

  • 達也のような根っからの極悪非道人は、小説だけに存在する人物とは到底思えなかった。
    思うがままに他者をマインドコントロールし命まで奪う様は、解説でも触れられていたが、2012年に発生した"尼崎事件"の犯人を連想させる。

    大人になってからも弱みを握られ、そんな相手を弁護しなければいけないとはなんと皮肉なことなのか...
    法の力を駆使しても、圭輔一人では到底立ち向かえない相手だったと思う。寿人という親友の存在がいて、二人で力を合わせたからこそ、時間はかかったが代償を支払わせることができた。

    私は嫌ミスが好きでよく読む。解説には「嫌ミス」と書いていたが、最後は二人の勝利で終わるし、本当によかったぁ〜と安堵できたので嫌ミスではないかなぁと個人的に思う。

    反省の色を微塵も見せない達也に読んでて本当に辟易したしとても腹が立ったので、個人的にはもっとめちゃくちゃに復讐してやれ!と思いながら読んでいたが、そうなると犯罪を犯すこと以外残されてなさそうです。

  • クズの親戚に狂わされる人生がどうなるか気になり一気に読みました。最後はスッキリ終わって良かった。

  • 初っ端から嫌なやつがでてきて
    とても気分が悪かったです
    主人公の悲惨な子供時代が第一章
    大人になってからが第二章
    弁護士になったが、嫌なやつから弁護の依頼が・・・
    って流れでした
    読みごたえはありました

  • 著者初読み。
    ブクログで話題になっていたので、読んでみた1冊。
    レビューでイヤミスであることは理解して読み始めたが、どこまでも広がる悪意に気分が悪くなる。
    第1部で描かれる圭輔と達也の中学時代。そして、第2部では弁護士となった圭輔が達也の弁護を頼まれる様子が描かれる。
    どこまでも、悪人である達也の圭輔に対する嫌がらせは目をそむけたくなるほど。しかし、どこかで圭輔が救われるのではないかと、つい先が気になり、ページをめくる手が止まらない。ラストは期待したような内容ではなかったが、それはそれでイヤミス作品として成り立つのかもしれない。

  • 歪だ。とんでもなく歪な作品でした。

    吐き気を催すほどの悪人。大抵犯罪を犯す加害者は悪党でも、事情があり背景がよくあるが今作の代償は根っからの生まれもった悪人でした。

    悍ましく、疎ましい。読むに耐えられない描写、自分の感情を激しく殴られる気持ちになる。

    自分の身にこの様な人間が近くに存在していたらどうしようと。考えてしまう…

    いい意味でも悪い意味でもこの作品『代償』にどっぷり浸かってしまった。

  • (やけど人には勧めないし2度と読まない)
    よかった、ほっとしてる、最後がいい終わり方で心底ほっとしてる。これで救われない最後だったら、辛くて泣いてたかもしれん。途中、胃も肺も痛くなってどうしようもなく気分が悪くなった。
    主人公が、傷も痛みも拭えないまま、それでも全部背負って、生傷だらけで、、それでも生き抜く姿に心が締め付けられた。友達との時間のことを、「悲惨な毎日に輝く宝石のように輝く思い出」って、そんな言い方できるなんて、それって素敵なご両親が主人公の中には生きてるんやなって思う。
    異常者が、悪魔が、(そんな生ぬるい言葉では到底表現できやんようなやつ)が、どうか、日本の最も重い罪で、主人公自らによって罰せられることを願う。
    そして、あの人と世界一素敵な家庭を築いてほしい。なんの不安もない世界で。最高の友人と。←この友人が粋なやつでもう最高よ!ありがとうって思うわ。

全557件中 41 - 50件を表示

著者プロフィール

1960年東京都生まれ。2005年『いつか、虹の向こうへ』(『約束』を改題)で、第25回「横溝正史ミステリ大賞」と「テレビ東京賞」をW受賞し、作家デビュー。16年『代償』で「啓文堂書店文庫大賞」を受賞し、50万部超えのベストセラーとなった。19年『悪寒』で、またも「啓文堂書店文庫大賞」を受賞し、30万部超えのベストセラーとなる。その他著書に、『奔流の海』『仮面』『朽ちゆく庭』『白い闇の獣』『残像』等がある。

伊岡瞬の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×