京都 恋地獄 (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041041062

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  • これまで客観的な視点で描いた小説が多かった著者が、珍しく自分自身をモデルに主観的な視点で描いたような小説。これまでの文学的性愛小説とは一味違うホラーテイストの性愛小説に仕上がっている。作品の中で東日本大震災にも触れていることから、震災の影響が作風の変化にも現れているように思う。

    幽霊を見たいという主人公の女性作家と幽霊が見えるという老女の性愛の物語が交互に綴られ、主人公が導き出した答えとは…

    京都の歴史と先人たちの思いを感じさせる風景と老女の語る奇妙な物語がより一層男女の関係の恐ろしさを際立たせている。

著者プロフィール

兵庫県豊岡市生まれ。
京都女子大学文学部中退後、映画会社や旅行会社などの勤務を経て、2010年に『花祀り』で団鬼六賞を受賞しデビュー。男女のありようを描く筆力の高さには女性ファンも多い。
著書に『寂花の雫』『花祀り』『萌えいづる』『女坂』『楽園』『好色入道』『偽りの森』『花びらめぐり』『うかれ女島』『どうしてあんな女に私が』『紫の女』など多数。
現在も京都でバスガイドを務める。

「2020年 『京都に女王と呼ばれた作家がいた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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