経済ヤクザ (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 112
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041047361

作品紹介・あらすじ

日本の経済はこうして動かされてきた。政界や一般企業に食い込み、地下経済を自在に操ってきた者たちの姿とは? ハッカー集団「アノニマス」直撃取材など最新事情にも斬りこむ「闇社会経済図鑑」!

感想・レビュー・書評

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  • やっぱり裏社会の方々はどこにでも出てくるのね。
    金が集まるところへの嗅覚がすごい。これをもっとまともな方向に使えればいいのに。

    #読書 #読書記録 #読書倶楽部
    #経済ヤクザ
    #一橋文哉
    #2017年19冊目

  • 政界や企業につけのみ裏の社会でカネを荒稼ぎするヤクザを描いたノンフィクション。
    相手の欲望や弱みにつけ込み、むしり取るだけむしり取る。利権に絡むと人の命を奪うのもためらわない。
    凡人にとっては理解が遠く及ばないような手法は、裏を返せば緻密な戦略とも言える。使い方が正しければ世のため人のためになりそうな気がするが。。。
    こういう世界から離れるためには欲望を抑え平凡に心穏やかに生きていくのが最良なんではと考えてしまう。



  • 戦後焼野原の闇市時代から、高度経済成長期、バブル景気、バブル崩壊、ITバブルの隆盛と。
    バブル期のあたりの切った張ったの80年代90年代辺りから現在へ、暴対法、暴排法と、闇の住人達はより地下へ潜ることに。
    が、しかし、銃撃戦でのドンパチは過去の場面になり、今では合法ビジネスでのM&Aで数百億、数千億の金が転ぶ。誰が極道で堅気だか、見た目には分かりづらくなっている。M&Aだのと横文字並べても、仕出戦に会社乗っ取りと根本はかつてと変わらないが。
    投資事業組合、MSBC(転換社債型株予約権付社債の一種)、タックスヘイブン(租税回避地)の"三種の神器"を駆使して荒稼ぎ手法を確立したのがライブドアでしたね。
    後半までは、まあタイトル通りの流れだったが、終盤辺りからアノニマスは山口組系の企業舎弟で...云々。ジャスミン革命云々。
    ま、読み物としては面白かったかな。

  • 日本地下経済史をコンパクトにまとめた ノンフィクション。政界との癒着、復興利権、バブル経済にITバブル。マネーを貪る経済ヤクザの真実。
    新しい法律が利権を産み、それをまた法律が取り締まる。嗅覚鋭い者が勝ち逃げして、利用された者は消されていく。弱肉強食を地でいくような世界だ。そのおこぼれに預かろうとする一般人が、いちばん愚か者と思う。

  • 一橋文哉『経済ヤクザ』角川文庫。

    覆面ジャーナリストによるノンフィクション。過去の事件ばかりに言及しており、まるで腫れ物に触るかのような、今一つ迫力の無いノンフィクションだった。

    カネのあるところにハイエナの如く群がる経済ヤクザ。過去の事件から、復興利権、ITバブルに乗じて、如何にカネを貪って来たのかが描かれる。

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著者プロフィール

東京都生まれ。早稲田大学卒業後、全国紙・雑誌記者を経てフリージャーナリスト。本名など身元に関する個人情報はすべて非公開。1995年、「ドキュメント『かい人21面相』の正体」でデビュー。グリコ・森永事件、三億円強奪事件、宮崎勤事件、オウム真理教事件など殺人・未解決事件や、闇社会がからんだ経済犯罪をテーマにしたノンフィクション作品を次々と発表している。近著に『餃子の王将社長射殺事件』『人を、殺してみたかった 名古屋大学女子学生・殺人事件の真相』(KADOKAWA)など。

「2020年 『政界ヤクザ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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