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- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041047606
感想・レビュー・書評
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夏!ホラー!ってノリで読み始めたけど、これはそんな単純なホラーじゃなかった。
始まりの舞台は馴染みのあるホラー臭がぷんぷんしてたのに…
この感覚を味わって欲しいからこれ以上は語らないけど、読後は怖いというより何だか考え込んでしまうような作品だったな。
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取り替え子をモチーフにしたホラー長編。魔物に子供が喰われると、その子供の紛い物「マガイの子」が帰ってきて災いをもたらすという伝説を信じる村の人々。この因習に悩まされて育った姉弟。都会に出た姉、田舎で受験勉強に励む弟、二人に忍び寄る魔の手。非常に好みの題材です。
怖さは控えめ。閉ざされた姉弟の記憶、村で活動する謎のNPO団体、誰が味方かわからない不安な感覚、サスペンス色が強くテンポよいストーリー。特に終盤は一挙に加速しながら、予想を超えた壮大な展開に。SF的な雰囲気も醸し出す独特の雰囲気。