家と庭

著者 :
  • KADOKAWA
3.41
  • (7)
  • (41)
  • (50)
  • (7)
  • (2)
本棚登録 : 289
感想 : 49
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041051436

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 冗長。
    最後まで読んだ私、エライ。
    お姉ちゃんをちゃん付けで呼ぶのは解るけど、字面になると、くどい。

    女三人の姉妹に一人の男児だと、こうなるんだろうなぁ……

  • - カーテンを閉めた後にも、何か足りないと感じた。その何かがお母さんの積み上げてきたものなんだ。
    母親が用事で出かけていて家にいない日の日没後を思い出して、望と似たような気持ちで窓の外を眺めてカーテンに触ったことを覚えている。

    今回も畑野さんの文章に下北沢の街並みを細かに想像した。中山家があるのはこの辺りか〜とGoogleマップで散策もした。笑
    望、そこで何かが見つかって早くあまねに会いに行けるといいね。

    2021.11月 追記
    本屋で文庫版を手に取ってみたら後日談が。
    一気に物語の世界に戻ってこられた自分の中に、望やあまねのいる下北沢が存在するのだと嬉しくなった。

  • 2020/08/09
    下北沢に住んでいる話

  • 家族の過去と日常、その先が優しいタッチで描かれている作品。一家みんなが、家族を思い、その一方で家族に「縛られ」て時が経っていく。大きな事件が起こる物語の構成ではないものの、それぞれに特徴的な家族のキャラクターが面白かった。また、家族や土地へ抱く気持ちや将来の見方はリアルで、共感を呼び、一息に読み進められた。

  • 2

  • ひとり息子 望と女姉妹 3人
    彼を取り巻くたちの日常を普通に描いた1冊
    個性的で都会的な 彼の周りにいる女性が
    魅力的に書かれ ついつい読み続けてしまった。
    結果 ホームドラマ的な展開に引き込まれて一気に読み終えました。何気なく読んでしまう本だったなあ

  • なんてことない日常、その辺にいそうな男子。
    でも、とてもおもしろかった。
    この話の世界に入りたい。
    うらやましい家庭だ。
    畑野智美さんが描く男子が好き。

  • 下北沢に住む4人姉弟の物語。

    下北沢に昔から棲む中山一家。

    母、姉の文乃、弟の望、妹の弥生が住む実家(父は単身赴任)に、突然姉の葉子が娘・メイを連れて出戻ってくる所から物語が始まる。

    学生時代からマンネリにバイトを続ける望とトラウマに悩む文乃は、恋愛と生き方に悩み、弥生は下北沢から脱出しようと考え、家族の在り方を考える葉子。

    雑多な町・下北沢のフレンドリーな友人たちに囲まれながら、自分の居場所、生き方のヒントを得ていく。


    家は家族で、庭は下北沢かな。

  • 再読。

    望の穏やかで情緒の安定した雰囲気が好みです。
    女家族に囲まれた男子に多い感じなのかなとは思いました。
    望の家族の心のうちの見方がとても優しく、家族の仲の良さを伺わせます。

    近くにいるのが当たり前で少し鬱陶しい、でも居なくなったら寂しいは家族ならでは。
    みんなが一斉に家を出ることになりましたが、折々でこの街に戻る家族の姿が想像出来る終わり方が良かったです。


    2018/08/22

    初見。

    下北沢で生まれ育った望は、母と3人の姉妹、単身赴任中の父、入院中の祖母の7人暮らし。
    大学卒業後に就職をせずフリーターとして近所の漫喫で働いていた。

    望はちょっとしたダメンズのはずだけど、私には魅力的に映りました。
    女ばかりの家族の中で、周りとの距離感のとり方が上手で、下北沢の家持ち、土地持ち、不動産持ちの良物件(笑)
    最後に将来を考えるようになり、更に彼に惹かれました。

    中山家のみんながいい。
    あまねを筆頭に、近所の皆さんも好ましい。
    押しの強い人が少ないからかも。

    流れる雰囲気がとても好みの作品でした。

  • 家と庭があるところ。すなわち家庭。これは花のたくさんあるお庭のある家に住むとある家族の物語。

全49件中 21 - 30件を表示

著者プロフィール

1979年東京都生まれ。2010年「国道沿いのファミレス」で第23回小説すばる新人賞を受賞。13年に『海の見える街』、14年に『南部芸能事務所』で吉川英治文学新人賞の候補となる。著書にドラマ化された『感情8号線』、『ふたつの星とタイムマシン』『タイムマシンでは、行けない明日』『消えない月』『神さまを待っている』『大人になったら、』『若葉荘の暮らし』などがある。

「2023年 『トワイライライト』 で使われていた紹介文から引用しています。」

畑野智美の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×