うちの執事に願ったならば (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 410
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041052716

感想・レビュー・書評

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  • 裏で暗躍している衣更月が素敵。
    自分のなした事を認めてもらおうとか評価を欲しがるとかが無くて、ただ主人のためにという献身が凄い。
    龍宮の使用人では、花穎が無邪気と素直通り越してしまったように見えるけど、執事と主人との関係性は興味深い。

  • 新シリーズ突入!ってことで、何か変わるのかなと思ったらそうでもなかった(苦笑)
    今回はほっこりする話と泣ける話だった。

    棗の家にお泊まりに行く話はほっこりした。
    そうだよね、違うところがある。それは変えられない。
    それを棗はとても冷静に分かっていた。
    花穎はお坊ちゃまで、棗は一般人。その違いをきちんと分かっていた。
    いくら花穎が棗に合わせようとしたところでその違いは埋められない。
    棗はそれをずっと感じていたんだろうな。
    花穎が気遣って合わせていたことに。
    それをやめてほしくて、対等でいてほしくて、今回のお泊まりでのお祭りに誘ったんだなぁ。
    花穎はいい友達を持ったよな。
    花穎の大学生活は本当に良いものになりそうだな。

    その裏側の話が読めて楽しかった(笑)
    花穎と棗が友情を確かなものにしていく裏側で、衣更月が奔走していた。
    お休みを貰ったけれど、執事としてやはり主が初めての友人宅でのお泊まりという一大イベントを前に休めないよね(苦笑)
    花穎と棗がのほほんと祭りを楽しんでいる間の奔走している様子が分かって楽しかった。
    それに、あのお祭りの火事騒動にも裏で暗躍している者達がいた。
    ただの火事って訳じゃなかったんだなと驚いた。
    それにしても、衣更月がどんどん執事らしくなっていっててちょっと感動。

    最後の話は泣いたわ~!
    あれはずるい…。
    『助けて執事(バトラー)』か。
    魔法の言葉は効いた。
    健忘症になった老執事だけれど、魔法の言葉、執事には刷り込まれているその言葉にちゃんと反応した。
    そして、自分が使えているお嬢様の髪を結ってあげた。
    ほんと涙腺に来る話だった。
    それにしても花穎の勘違いは流石に無いだろうとちょっと引いてしまった。
    もうちょっとどうにかならんかったのかあれ。
    年齢的にも年を取ったとは思わないだろ……。

  • 花穎の天然ぶりに「おおーい、それはないぞ」と思った(苦笑)。
    赤目さんがいて(いや、彼も相当とんでもない人だが)良かった。

  • これはミステリ?
    とても高里椎名でなるほどとなった。

  • シリーズ10段。
    題名が微妙に変わったので、何か新展開のあるストーリーかと思ったが、特にそういうわけではないらしい。
    しかし、花穎が一般庶民と付き合うことで、違った成長をしていくという点に重きを置いているという点では、今までのシリーズとはちょっと違うのかもしれない。
    今回は花穎が一般庶民の友人宅へ遊びに行き、執事は同行しないというストーリー。
    それを花穎本人サイドの話と、その間の執事サイドからの話があり、同じ日の話なのに全く別のストーリー担っていたのが面白かった。

著者プロフィール

茨城県出身。芝浦工業大学工学部機械工学科卒業。1999年『銀の檻を溶かして』で第11回メフィスト賞を受賞しデビュー。著作に、デビュー作を始めとする「薬屋探偵」シリーズ、「ドルチェ・ヴィスタ」シリーズ、「フェンネル大陸」シリーズ(以上、講談社)などがある。2019年5月に「うちの執事が言うことには」が映画化された。

「2023年 『雨宮兄弟の骨董事件簿 2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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