初恋列車 (角川ルビー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 48
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041054116

作品紹介・あらすじ

見た目、家柄、才能、全てに恵まれた華道界の王子様。女子なら放っておかない優良物件なのに、幼なじみの雪輪は、なんで鉄道オタクの紬の趣味に、嫌な顔一つせず付き合ってくれるんだろう? 華道家として活躍する雪輪と地味な自分とに格差を感じ、紬は一時距離を置こうとしてしまう。しかし、自分の気持ちに気づかれて避けられたと思い込んだ雪輪が、勢い余って紬にキスしてきて!? 一途なキレイ系王子様×地味男前受の、初々しさに悶絶!?な、幼なじみ格差ラブ!

感想・レビュー・書評

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  • ▼あらすじ
    見た目、家柄、才能、全てに恵まれた華道界の王子様。女子なら放っておかない優良物件なのに、幼なじみの雪輪は、なんで鉄道オタクの紬の趣味に、嫌な顔一つせず付き合ってくれるんだろう? 華道家として活躍する雪輪と地味な自分とに格差を感じ、紬は一時距離を置こうとしてしまう。しかし、自分の気持ちに気づかれて避けられたと思い込んだ雪輪が、勢い余って紬にキスしてきて!?
    一途なキレイ系王子様×地味男前受の、初々しさに悶絶!?な、幼なじみ格差ラブ!

    ***

    久しぶりにルビー文庫の作品を読みましたが、さくっと読めて良いですね。
    私は年上攻めが好きなので、CPにはそれほど萌えなかったのですが、受けが鉄オタという事もあって鉄道ネタが然り気なくストーリーに散りばめられていて読んでいて楽しい一冊でした。
    一般人には分からないネタもちゃんと解説が入っているので置いてけぼりにされる事もなかったですし、かと言って説明が多過ぎてくどくなるという事もないので新幹線や電車に乗るのがお好きな方ならまず確実に楽しめる内容だと思います。(因みに私は音鉄の気があるのでより楽しめました笑)

    最後まで概ね楽しく読めたお話でしたが、強いて引っ掛かった点を挙げるとすれば、受けが攻めを好きになるまでの過程が少し弱く感じられた事かなあ…。
    攻めが受けを好きなのは理解出来るんですが、その逆はというとちょっと首を傾げてしまうところで…。
    そもそもこの二人って共通の趣味とかないし、話が合うって訳でもないから幼馴染設定にしては受けと攻めの間に少し距離を感じるんですよね。(あくまで私的には、ですが)
    まずそこから微妙〜に躓いてしまったというか。
    なので、この二人の間にもう少し親友らしい砕けた空気感があれば、また違った感想を抱いたかもしれません。

    とはいえ万人受けしそうな可愛らしいお話ではありましたし、さくっと読める割にはストーリーの方もしっかりしている印象でしたので、表紙買いしても損はない作品だと思います。
    因みに麻々原絵里衣先生の挿絵は文句無しに素晴らしく、特に事務机を飛び越える雪輪のイラストが素敵でとっても良かったです。

  • 久我さんの安定感をひしひしと感じた作品。テンプレにぴったりハマっていて、先の展開をやすやすと読める。にも関わらず、読んでいてつまらなくないしその先を読みたくなってしまう。いやー、本当にすごいなぁと感心してしまった。
    鉄オタの主人公が、話しているうちに大抵鉄道の話になってしまうのが、おかしくも可愛かった。音鉄の友人も好感度高し。

  • 華道界の王子様・雪輪×鉄オタの紬。
    とても初々しく可愛らしいお話でした。雪輪が紬に一途で一緒にいるのが楽しいとにこにこしているのが可愛いなあ。出来るだけ一緒にいられるように、気遣わせないようにと振舞っている様子が健気で微笑ましい。紬はまっすぐで優しい性格。裏表がなくて雪輪は一緒にいて癒されるんだろうなーと。楽しそうに鉄道の話をする様子が目に浮かびます。
    どちらの家族も好きなことはのびのびやらせてあたたかく見守ってる感じで、素敵だなと思いました。

  • 幼馴染ラブ。関西弁かわいい。

  • ★3.6
    攻めがめっちゃ一途だった。幼少期に初めて会った時に一目惚れしてから、離れ離れになってた期間にもずっと連絡とってたとか、相手の趣味に付き合ってニコニコして寄り添ってるとか攻めの一途というか執念がすごい(笑)だから最初2人の温度差すごかったけど、受けが急に意識しだしてからの変わりようや狼狽えっぷり可愛かった〜。

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著者プロフィール

(くがありか) 2003年ディアプラス文庫『キスの温度』(新書館)にてデビュー。BL各社で活躍する小説家。

「2020年 『君と狸と幸せごはん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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