- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041055090
感想・レビュー・書評
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おもしろい
一気読みして、そのまま4巻へ
この興奮と感動をうまく文章にしたいのですが、できなくて悲しい…
とにかくおもしろいんです
鹿の王の映画はこの壮大で深い物語をどう2時間にまとめたのか気になるなあ詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
物語は大きく前進。
新たな登場人物 オーファン、ケノイも加わり、世界もさらに広がっていく。
第3巻のテーマは望郷。
そして、大義のための正義は本当に正しいのか?
そのための犠牲は仕方ないのか?
また「自分の身体の中には、意識の及ばないところでたくさんの活動が絶え間なく働いている」という医療文学でもある本書らしい記述も印象的。
ヴァンが飛鹿《暁》と再会するシーンにはグッときた。さて、最終巻へ! -
様々な思惑でヴァンに迫る彼ら彼女ら...。スピリチュアルペインに分かりやすい理屈なんてないのだ...。意外なところで繋がっている人物相関図を書き足しながら読み進める。読み進めたいけど読み終わりたくない気分で第4巻に突入します!
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おかしいとは思っていたんだ。後追い狩人の中でも素晴らしい腕を持つというサエが、怪我をしていたとはいえ、なぜ2年の間ヴァンの前に現れず、ヨミダの森で偶然のように遭ったのか。しかし、その時から怒涛の展開が始まっていたのである。
「鹿の王」は書き下ろしだ。この書だけで、一つの世界を造ってしまったのだから、一つの書に「書かれていない」様々な思惑を入れ込むのは、当然かもしれない。以前の作品よりもかなり大人向きの書物になっている。ホッサルとミラルの大人の恋も描いているし。
敵対する大国の狭間に存在していた小国の、生き残り戦略、小さな部族の、しかし忘れらない恨み、その真髄を知ってもなお、「戦は、自らの手を汚してやるものだ。おのれの身の丈で、おのれの手が届くところで」と言い切るヴァンの強さ。複雑な国のパワーゲームのなかで、人の生きる道をさりげなく示す。これも、確かに大人の物語ではある。
2人の主人公がいるということでも、かなり異色の物語である。物語の終盤に入った3巻の最終章で、ついに出逢う2人。おそらく、これ以降、ラストに向けて突っ走るのだろう。
2017年8月22日読了 -
攫われたユナを追うヴァンと、謎の伝染病である黒狼熱の治療法を必死で研究するホッサル。さまざまな国や民族の思惑が交錯する中、二人の人生の線が初めて交錯する。
自然と人間が共生する世界でのファンタジーなのだが、しっかりと背景が作り込まれており、リアリティを感じられて面白い。最終巻が楽しみだ。 -
ヴァンとサエと火馬の民、ホッサルとトゥーリムと沼地の民、各出会いがありそして出来事の様態、それぞれの思惑が明らかになっていく。。。「承」~「転」の巻。ひとつひとつの文章が頭に染み込んでいく感覚、読む同じ早さで脳裏に情景が広がっていく感じ。。。幸せの時間(笑)。まさに、犬ならず物語に「裏返り」没入しました。
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この巻で、やっと話の大枠・全体像がぼんやりと見えてきた。整合性は取れてるような気もするけど、何となく物足りなくも感じた印象。
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たくさんの疑問や、隠された陰謀、想い、人と人との繋がりが、するすると解けていくようでおもわず息を詰めるようにして読んでしまいました。ヴァンやサエ、ホッサルやミラルの運命がどうなるのか、4巻がとても楽しみです。
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ヴァン側とホッサル側でそれぞれ話が進んでいくなかで、人との関わり合いが変化していく。簡単に、敵味方、良い悪いでは無いんですよね。集団の中の正義と、自分の思いや考えが必ず一致するわけでは無いので、その時にどうするのかとか。結局、自分で決めるしかないのですが。