テーラー伊三郎

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 568
感想 : 92
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041056172

感想・レビュー・書評

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  • 2018#38

  • 古びた商店街の中にあるオーダーメイド紳士服の伊三郎さんが突然コルセットを作りショウウィンドウに飾った。そこから高校生男子の主人公が加わり革命が始まる。腹立つ障害が立ちはだかりつつも、この革命は進んでいく。どんな化学変化が起こって、どんな進化が生まれるのか。わくわくして読み終えました(*^-^*)

  • めっちゃ面白かった
    キャラもストーリーも個性的でぎゅーーーっと文章が詰まってて手抜きがない。
    良い読書できた感じ。

  • 試し読みで途中まで。
    いいところで終わった。

  • 「コール・パレネ」というそんなに馴染みのない女性用コルセットを作り始めた職人と、エロ漫画を描く母を持つ高校生アクアマリンを中心に広がるストーリー。
    本当にしたいことはみんな心に持っていて、でも蓋をしています。職人伊三郎やアクアマリンが出会うことでそれらを刺激され、少しずつ周りも影響されて絡んで来ます。
    素敵な世界を除けて自分も影響を受けます。

  • 福島田舎町の復興を狙ったビジネス書?
    とも思える内容と、やばい登場人物の豊かな個性に、ワクワクしながら最後まで楽しんで読みました。
    バンドワゴンのような続き物にならないかなー
    現代の抱える問題も取り上げられており、非常に魅力的な作品です。

  • 色々な面で感動したしなんと言っても掛け値なしに面白かったです。一気読みでした。川瀬さんの書くお年寄りは個性的で、なんとも言えない愛らしさがあって素晴らしいです。
    お母さんも、最初はなんて人だと思ったけど、そうではなかった。私はこういう母親にはなれないけど…。
    とにかく心から楽しく読みました!

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    福島の田舎町で、ポルノ漫画家の母と暮らす男子高生・海色。17歳にして人生を諦めていたが、ある日、古びた紳士服店「テーラー伊三郎」のウィンドウに現れた美しいコルセットに心奪われる。頑固な老店主・伊三郎がなぜ女性下着を―騒然となる町内を尻目に、伊三郎に知識を買われたアクアは、共に「テーラー伊三郎」の新装開店を目指す。活動はやがて、スチームパンク女子高生や町に埋れていた職人らを巻き込んでいき…。仕立て職人と少年が“コルセット”で革命を起こす!?灰色の日々を吹き飛ばす、曲者(主に老人)揃いの痛快エンタメ!

    表紙からしてほんわか系かと思ったら結構破壊力重視の話でした。あらすじあんまり読まないのでびっくり。中世ヨーロッパのコルセットを主軸に置いてくる発想自体が異次元なので、どんな展開になってくるのやら読めなかったですね。
    頑固じじい、エキセントリックながら可愛げのあるヒロイン、親子のきずなと盛り沢山ながらどれもみんなきっちり立ち上がっているので、企画倒れ感が無くしっかり書かれていると思いました。
    かなり歪んでいる人間関係ですが、分かりやすい敵味方の作り方も読む方としてはあまり深く考えず物語を追う事が出来るので、本を読むことが得手ではない人も読みやすそうです。全体的なディフォルメ感が漫画っぽいと言えば漫画っぽいですが、こういう雰囲気嫌いではありません。

  • 4月-7。3.5点。
    福島の田舎町。洋服屋の老人が本格的コルセット(中世の夫人がつけるやつ)を仕立てる。
    母親が成人漫画家の高校生、スチームパンクの女子高生、
    クセのある高齢者達が絡む物語。

    クセのある人たちを描かせたら、うまいな。この作家。
    ラストもホロリとさせて面白い。

  •  読み始めから引き込まれます。

     想像力が乏しいので、おばあちゃま達がどれほど素敵なのか全く分からず、ぜひとも映像化を希望です。

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著者プロフィール

1970年、福島県生まれ。文化服装学院服装科・デザイン専攻科卒。服飾デザイン会社に就職し、子供服のデザイナーに。デザインのかたわら2007年から小説の創作活動に入り、’11年、『よろずのことに気をつけよ』で第57回江戸川乱歩賞を受賞して作家デビュー。’21年に『ヴィンテージガール 仕立屋探偵 桐ヶ谷京介』(本書)で第4回細谷正充賞を受賞し、’22年に同作が第75回日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門の候補となった。また’23年に同シリーズの『クローゼットファイル』所収の「美しさの定義」が第76回日本推理作家協会賞短編部門の候補に。ロングセラーで大人気の「法医昆虫学捜査官」シリーズには、『147ヘルツの警鐘』(文庫化にあたり『法医昆虫学捜査官』に改題)から最新の『スワロウテイルの消失点』までの7作がある。ほかに『女學生奇譚』『賞金稼ぎスリーサム! 二重拘束のアリア』『うらんぼんの夜』『四日間家族』など。

「2023年 『ヴィンテージガール 仕立屋探偵 桐ヶ谷京介』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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