プロトタイプシティ 深センと世界的イノベーション

制作 : 高須 正和  高口 康太 
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 118
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041078419

作品紹介・あらすじ

「まず、手を動かす」が時代を制した。

現代は「プロトタイプ」、頭でっかちに計画を立てるよりも、手を動かして試作品を作る。
まずは手を動かす人や企業が勝利する時代となった。
そして、先進国か新興国かを問わず、プロトタイプ駆動によるイノベーションを次々と生み出す場、
「プロトタイプ・シティ」が誕生し、力を持つことになった。

その代表例が、近年、急速に一般からも注目を集めた中国の都市・深センである。
ではなぜ、深センは世界の耳目を集め続けるプロトタイプシティに変われたのか?
また、コロナを経て、シリコンバレー、深センの次にくるメガシティ、準メガシティは一体どこか? その条件は?
そして、日本からプロトタイプシティは生まれるのか?
我々一人ひとりは、プロトタイプシティ時代にどう対応すればいいのか?
深センイノベーションを知り尽くした識者・経営者が集結し、徹底開示する!


【目次】

まえがき (高須正和)

第一章 プロトタイプシティの時代  (高須正和)

第二章 中国イノベーションと「安全な公園」 (澤田翔)

第三章 「ハードウェアの聖地」深センの秘密 (藤岡淳・高口康太)

第四章 次のプロトタイプシティ(伊藤亜聖・山形浩生・高口康太)

第五章 プロトタイプシティ時代の戦い方 (ナオミ・ウー・Goroman・高口康太)

あとがき

感想・レビュー・書評

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  • 視点が広がるという意味で興味深かったですね。
    こんな見たことのない世界があるということ。
    そして新たなものを作る形式にも
    様々なものがあるということ。

    もともとある通販を使っているので
    この地域の店舗はよく見かけるんですよね。
    ああ、なるほどと思いました。
    (ただし私が求めていたある情報は本の数行のみ)

    きっと時代はこの形式になるのでしょう。
    悲しいけれどもね。
    それを受け入れないといけないのだと思います。

  • 東2法経図・6F開架:007.3A/Ta54p//K

  • プロトタイプといえば深圳、というのは界隈の人では非常に有名ではあるが
    世界的なプロトタイプへの位置付け、潮流などを網羅的にまとめてくれている本
    巻末には対談も記載されていて、その内容も非常に面白い
    特に目新しい内容はなかったが、興味がある人、深圳とは?、プロトタイプとは?ということを理解したい人は一読する価値はあると思う

  • トライアンドエラーを繰り返す土壌ができた深セン、
    品質テストを実施して品質担保してから出荷する日本では
    スタートアップのスピード感が異なる。
    「製品の新機能が正しく動くよりも、その機能が受け入れられるかを見るほうが大切」

    深センはサプライヤーも集結しているので、
    低価格の部品がすぐ手に入りやすく低ロットでのモノ作りにコストや時間がかからない。
    手を動かすことでトライアンドエラーを繰り返し、コミュニティが形成されていったことで深センはテクノロジー都市になっていった。

    元々深センは工業都市で、サムスンやフォックスコンなどの外資の下請工場が存在していた。
    下請製造で得た知識で大手の模倣品を作り低価格で売り出すことで利益を得て成長していった。
    底辺から1発当ててやろうという野心のある企業家や技術者が集まり今の深センが形作られた。

    ソフトウェアはオープンソースの物も増えているので、新興国先進国関係なく同じレベルの物を享受できる。
    ソフトウェアの分野は今後も各国で熾烈な争いを繰り広げるのだろうという気がしました。

  • 中国やアメリカの力強さの根源がよくわかる。コロナという一大事件があったが人の本質は変わらないと思うし、今後数十年はこの主流が続いて行くと思えるので安心して中国とアメリカに投資を続けようと思えた。

    また、日本に向けてアドバイスも書いてるが個人的に思うに、日本は中国とアメリカと同じような場所で戦うのを目指すべきではないと思う。
    そもそも、社会の仕組みや気質その他諸々が向いてない。

    コロナ後で半導体に投資するといったニュースをみたが、他の国に比べたらえ?これっぽっちっていう金額しか出せない。

    戦う場所を間違えてる気がする。今のままの状態で、技術の進歩により日本語の鉄壁ガードを取り除かれたらどうなるか戦々恐々である。

  • 中国の深圳について色々知ることができた
    思ったよりも読みやすかった

  • 中国深センを中心に、今のビジネスを考察している本
    深センには多くの日本企業が進出している
    が、なぜ日本企業は変化していると言い難いのか?
    知りたいな〜

  • 色んな人がそれぞれ、深センのすごさについて語った文章・対談を集めたもので重複が多かったり全般に読みにくい。

    ・伊藤穰一は、二〇一四年のTEDで「革新的になりたいなら、ナウイストになろう」というテーマで講演した。インターネットにより、社会は複雑で予測不可能になった。予測不可能だから、計画を立てるコストはどんどん上がっているにもかかわらず、計画そのものの有効性は下がっている。そのような時代に対応するために、計画でなく、手を動かし、コミュニティを作りながら進むことが大事だと説く。彼は「今に集中して手を動かすことが最も大事。未来予測家でなく実践しよう、フューチャーリストでなくナウイストになろう」と結論づけている。

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著者プロフィール

スイッチサイエンス グローバルビジネス開発担当

「2019年 『東アジアのイノベーション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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