陽のあたる坂道 改版 (角川文庫 い 57-1)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (574ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041095249

感想・レビュー・書評

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  • 昭和31年に掲載された本らしいので、今では考えられないような差別用語や非常識を考慮しなければならないものの、清々しいほどのド直球、青春小説。裕福だが様々な問題を抱えている田代家。そこに家庭教師として、たか子が訪れたことから物語が始まる。まず登場人物の会話がなんかセンスがあるというか、キャッチーでイキイキしているので、性格や個性を際立たせる役目を果たしている。家族、仲間、ぶつかり合いながら、皆が心を通わせていく。ベタだけれどもその様は読後も余韻に浸れるものである。個人的には母のみどりさんがいい味だと思う。

著者プロフィール

石坂洋次郎(いしざか・ようじろう)
1900年、弘前市生まれ。旧制弘前中学校(現・青森県立弘前高等学校)から慶応義塾大学に進学。国文科を卒業後、旧制弘前高等女学校(現・青森県立弘前中央高等学校)に勤務。秋田県の旧制横手中学校(現・秋田県立横手高等学校)勤務時代に『若い人』(33年)『麦死なず』(36年)を発表し、作家としての地位を確立し専業作家となる。戦後は『青い山脈』(47年)が単行本・映画ともにブームとなるほど大ヒットを記録。「百万人の作家」と呼ばれ、流行作家に位置づけられ、作品の多くは映画化された。66年に菊池寛賞受賞。86年に静岡県伊東市の自宅で没。代表作は『石中先生行状記』『陽のあたる坂道』『あいつと私』など多数。


「2020年 『乳母車・最後の女 石坂洋次郎傑作短編選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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