吹部! 第二楽章 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 117
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041096000

作品紹介・あらすじ

都立浅川高校吹奏楽部の顧問三田村、通称ミタセン。教師らしくない言動で部をかきまわすが、類まれな音楽センスを発揮し、赴任してすぐに部を東京都大会金賞に導いた。新学期を迎え、さらなる飛躍を目指す浅高吹部だったが、突如マーチングに挑戦することに。青天の霹靂だった部員たちは戸惑い、ミタセンはやりたくないと駄々をこねる。マーチングを積極的にやろうとしているのはどうやら新副顧問、嘉門先生らしい。次第に座奏組VSマーチング組の構図が生まれ……。

感想・レビュー・書評

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  • とにかくカモティの強引さが無理すぎる。
    読み進めるとそのあらましも描かれてはいるが、お互いの想いを聞いたからってそんなにアッサリ水に流せるもんじゃないレベルで対立しているのがきつかった。

  • 相変わらずミタセンが面白いのだが、途中から入ってきたカモティのキャラの濃さには驚いてしまった。全国大会の結果、西大寺の沙耶への告白…気になることは山ほどある。続編に期待したい。

  • 『吹部!』の続編。

    前作で浅川高校吹奏楽部は良い状態にまとまったのに、今作では新しくきた体育教師・嘉門先生が突然マーチングを始めさせ、ミタセンと大きくぶつかり部内は掻き乱される。
    今までの過程を知っている私は「なんてことを!」とミタセン側の気持ちで読み進め、沙耶の苦労に心底共感し、正直カモティや小早川さんも途中まで気に入らなかったが、沙耶やOGの先輩をはじめとするキャラにより部は再び一つとなっていく姿を見て、「マーチングを取り入れるのも悪くなかったのかも」と思い始めた。これがこのお話の1番のマジックであり作者の物語の魅力なのかもしれない。

    今まで積み上げたものを壊しかねない展開だったが故に、後半の話の勢いはとても面白かった。

    2020.10.20 読了

  • 癖のある登場人物たちに振り回される主人公の沙耶が前半はいたたまれない感じだったけれど,後半はずいぶんテンポよく進んで,青春!という感じがした。
    あっさりと吹奏楽の都大会で敗退した時は,あっけなさすぎると思ったが,今回はマーチングがメインだったよう。

  • 面白かった。相変わらずのミタセン。

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著者プロフィール

慶応大学文学部卒。公益法人勤務、進学塾講師、信用金庫営業マン、飲食店経営、トラック運転手など様々な職を経て、現在は週刊誌記者をはじめ、フリーのライター&編集者に従事。著者に小説『吹部!』、ノンフィクション『会社人間だった父と偽装請負だった僕』『内川家。』など。

「2020年 『吹部! 第二楽章』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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