フラッガーの方程式 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 770
感想 : 66
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  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041096871

作品紹介・あらすじ

「物語の主人公になって、劇的な人生を送りませんか?」
平凡な高校生・涼一は、日常をドラマに変える《フラッガーシステム》のモニターになる。
意中の同級生佐藤さんと仲良くなりたかっただけなのに、生活は激変!
ツンデレお嬢様とのラブコメ展開、さらには魔術師になって悪の組織と対決!?
佐藤さんとのロマンスはどこへやら、システムは「ある意味」感動的な結末へと暴走をはじめる! 
伏線がたぐり寄せる奇跡の青春ストーリー。

感想・レビュー・書評

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  • あらすじに惹きつけられて、読み始めました。
    文庫で500ページ近くあるので、かなりの読みごたえがある小説になります。
    正直、前半は人を選ぶと思います。ベタベタ感のラブコメ展開など、読んでいてお腹いっぱいになる人もいると思いますが、それに臆さず、後半まで読まないと、この本の良さは分からないと思います。
    まさか、泣かされるとは思いませんでした。。
    万人受けする小説ではないですが、一風変わった小説を読みたい人にはいいかも。

  • ラブコメやギャグ要素が強めな作品。

    中盤少し飽きてきた(すみません・・・)と思った矢先、
    え!あれも!?これも!?とフラグ回収の嵐!!

    そこからは読む手が止まりませんでした。

  • 浅倉秋成さんの本を読むのははこれで3冊目だが、浅倉さんの紡ぐ計算し尽くされた文章、見事な伏線回収劇にすっかり魅了されている。「ここに繋がるのか!」と何回も驚かされた。

    ライトノベルのような会話の掛け合いも楽しいし、主人公のツッコミも最高だった。
    序盤はフラッガーシステムが仕掛けるフラグに巻き込まれ思い通りにいかない東條がフラッガーシステムをうまく利用して「ご都合主義」を作っていくのがとても面白いかった。

    普通の作品なら展開が読めてしまうため、ご都合主義はあまり好きではないが、この作品では定番のテンプレートを待っている自分がいた。

  • お気に入り作家さんなので、星の数は甘めかな。
    でも、ちゃんと面白かった。アニメ化して欲しい。
    佐藤さんとどうなったのか、具体的に知りたい気持ちもあるけど、こんな感じのラストが丁度良いのかも。
    ソラちゃんはミサカ妹的な存在なのかと思ってたら、違ってた。
    あとがきが最高だった。お勧めラブコメアニメ教えて欲しい。

  • そこら中に置いたフラグを、バーっと回収していく様は、もはや痛快とも言うレベル。
    話の後半はノンストップで読んでしまった。
    ネタバレ書評はあんまりしないので、詳しく書けないのが勿体無い。ネタバレせずに、上手い事書くって難しいよね。

    フラッガーシステムのモニターに選ばれた平凡な高校生が主人公。
    憧れのヒロインとのフラグを立てるために奔走するも、別のフラグがに振り回される。しかし、後々にそのフラグが…。

    フラッガーシステムの担当者村田さんのアニメ愛が凄い。そして、言ってることがよく分かる。
    あー、あるあるwって。
    それを巧みに使った物語展開は、読んでいて心地良かった。

    なんだか普通に、面白いわぁ〜!って、子供に戻った様に楽しめた作品だった!

  • 深夜ラブコメアニメへのあふれるほど愛なのか、ラブコメアニメへの痛烈なアンチテーゼなのか。アニメのお約束を現実に持ち込むといかに不条理な世界になるのか。思考実験としてもとても楽しい小説でした。
    終盤のフラグ回収は凄まじいものがありますね。不覚にも涙しそうでした。

  • 漫画テイスト過ぎてだめでした
    なぜこれを選んでしまったのか

  • アニメの主人公のような生活を送れるフラッガーシステム。そのシステムのテストに選ばれた高校生の話。

    主人公と登場人物との掛け合いが、漫才のようなところがあり、読みながらクスッと笑えるところがたくさんあった。とても楽しくすぐに読めた。

  • 展開がライトで読みやすく、題名からは小難しいものと思ったら笑える。
    主人公補正でご都合主義をコメディ化した話だったが、後半急に重たくなっていき、泣ける場面も。
    しかし伏線をドンドン回収し、本編の落ちのセリフでやはり笑える作品だったと、救われ安心します。
    アニメよく見ているとより楽しめるのかと。

    浅倉秋成さんのこういったギャグテイストな作品好きです。

  • 前半はラブコメ小説かな?と
    思いきや
    後半に伏線回収が見事決まります
    方程式の嘘臭いのにも、共感です

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著者プロフィール

1989年生まれ、小説家。関東在住。第十三回講談社BOX新人賞Powersを『ノワール・レヴナント』で受賞しデビュー。『教室が、ひとりになるまで』で推理作家協会賞の長編部門と本格ミステリ大賞の候補作に選出。その他の著書に『フラッガーの方程式』『失恋覚悟のラウンドアバウト』『六人の嘘つきな大学生』など。

「2023年 『六人の嘘つきな大学生』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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