こころのつづき

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041100516

作品紹介・あらすじ

結婚を控えた娘が知った両親の真実、愛犬を亡くした男の悲哀、義母の介護を続ける主婦の本音…。毎日を懸命に生きている人たちの日常を丁寧にすくい取った、慈愛あふれる8つの絆の物語。

感想・レビュー・書評

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  • 角川書店の家族シリーズ。短編8編。それぞれ別々の話だが少しずつ同じキーワードが含まれるのは著者の「つづき」の遊び。10代、20代、今、もっと歳取ってからで受け止め方違うのだろうなぁ。

  • 現代社会の問題点を浮き彫りにしているのだが、救いがないまま話が終わってしまうのがつらい。

  • 前作「ほのかなひかり」に続くシリーズ、8篇。

  • 結婚を控えた娘が知った両親の真実、愛犬を亡くした男の悲哀、義母の介護を続ける主婦の本音…。毎日を懸命に生きている人たちの日常を丁寧にすくい取った、慈愛あふれる8つの絆の物語。

    前に読んだ『家族の言い訳』がすごく良かったので読んでみました。
    でもこれはちょっと物足りないというか、さらさらーっと読めてしまって特に心に残りませんでした。
    日常によくある家族のエピソードという感じです。

  • どの短編も日常的などこかに落ちていそうな話しで「そうだなぁ〜」とか「あ〜そういう風に考えればいいのかも」と思えるモノ。
    森さんの素敵なところ。

  • 仕事して辛いことがあって、本を読むことに私は深い意味を見出してはいないにしても、何か息抜きの代わりとして扱っている節はある。
    おおよそ土日や休憩を大きく割いて、どっしりを腰を据えて読むのだけど、これはひとつひとつが柔らかな物腰ですんなり読めて、良い意味で読後感が残らない感じが(私はこれを電車の中でこつこつ読んだのだが)、電車での時間を楽しくさせてくれました。

    ふとひとつを読み終えて顔をあげると、色んな人達がいて、普段は人酔いをしてしまう私でも、東京という日本でも特に人が渦巻く中でも、作り話でも、私とは違う世界を垣間見たような気分させてくれる。
    ふと、疲れというのを、こうして可視化することも、あるんだなって思いました。

  • 森さんお得意のショートドラマ集。何気ない日常の一コマを、うまく描いてるなぁと。冒頭のひかりのひみつは、あそこで正体を明かさないで締めているのもいいなぁと思った。誰だって、何かしらかかえて、もがきながら毎日過ごしてるんだと思うと、今の自分の状況も変わる時がくるのかもって思えた。

  • ちょっと中途半端かなぁ。

  • 以前に読んだ「ほのかなひかり」の続編ともいうべき作品でした。

    内容紹介より
     (1)結婚を控えた娘が知った両親の真実、
     (2)愛犬を亡くした男の悲哀、
     (3)義母の介護を続ける主婦の本音...。
    そして
     (4)伯母の代理で行った同窓会でしった伯母の真実
     (5)離婚して離れて暮らす息子の父が教えたものは・・・
     (6)内気な少年の隠れ場所は・・・
     (7)気があって結婚した年下夫の欠点
     (8)病床の義母から教えられた休息とは

    以上、8篇の物語は、どれもこれも心温まるものばかりでした。
    どこにでもいる普通の人たちが主人公です。
    親子の絆や人への思いやり、そんなものがたっぷり入っていて、
    今年最後になるブルレポにふさわしい作品でした。

    わたしの一番好きな話は、
    第一話の「ひかりのひみつ」。
    表紙の絵はこの一話の絵だと思いますが、
    花嫁の父の心情を思うと泣けてくる作品です。
    この温かい気持ちのままで
    年越しができることを幸せに思います。

    この場を借りまして・・・
    皆様、大変お世話になりました。どうぞよいお年をお迎えください。
    そして、来年度も宜しくお願いします。

  • 最後まで読めば、少しだけ繋がる物語。
    一人、一人、さまざまな思いを抱えて過去を抱えて生きている。
    この瞬間も過去になるのであれば、謳歌していきたいと思う。
    わたしの「こころのつづき」には、何が待っているだろう。

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著者プロフィール

作詞家、小説家。放送作家を経て1983年より作詞家を始める。作家・脚本家としても活動。

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