犯罪者 クリミナル 上

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041102978

感想・レビュー・書評

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  • 傑作です

  • 白昼の駅前広場で多くの犠牲者を出した通り魔事件。ただひとり生き残った青年が、陰謀に巻き込まれ暗殺者に追われ逃亡を続け、真相を追う。丁寧な描写でぐいぐい小説の中に入り込んでしまう。とても面白い。

  • ある白昼、駅前広場で通り魔事件が起こる。四人が命を落とすが、ただ一人命を取り留めた修司は、目出し帽の男に命を狙われる。ドラマ相棒の脚本家太田愛さんの小説デビュー作ですが、とても引きこまれ、先が気になってしょうがないです。と言うことで、下巻に…。

  • こちらも某ネットでのおすすめ。
    ドラマ『相棒』の脚本家による初小説とのこと。

    本当にドラマを見ているようにのめり込んだ。どの場面も映像として浮かんでくるリアリティのある描写はさすが。

    政治、警察、大企業、環境問題、医療‥業界が抱える問題点が次々に炙り出され、それでいて分かりやすい。この作家の知識量と取材力は半端ではない。

    あと本当に些細な会話が後々のヒントになったり、この人一体誰?と思ったらあー!あの時出てきた?とページを何回も遡ったりと、久しぶりに満足した時間だった。

    下巻が楽しみ。

  • ハラハラ。

  • 前情報なしに息抜きにしようと読んだら、社会派サスペンスになってきて胸が苦しくなってきた。

     乳児の原因不明の病気メルトフェイス症候群。
     それが引きこされたのは、ある食品会社のミスだった。

    取り扱っているテーマが苦しいので本を閉じようかとも思ったが、もうこの世界に取り込まれていて先が気になり止められず、一気に上巻読了。

    初めて聞く作者さんだったけど、「相棒」などの脚本を書かれている方なのね。

    下巻も楽しみ。

  • おもしろい
    先の展開も全然読めず、どんどん読み進めた

  • 読み応えがある。続きが気になってしょうがない。上巻だけで話が完結しそうに思いきや、はらはらする展開のまま下巻へ…

    • アンシロさん
      Stephanieさん、おはようございます。はじめまして。

      上下巻読み終えました。上巻の半分位でストーリーの方向性が見えた気がしたんですが...
      Stephanieさん、おはようございます。はじめまして。

      上下巻読み終えました。上巻の半分位でストーリーの方向性が見えた気がしたんですが、そんなわけなかったですね笑。
      一番好きな、面白い作品になりました。
      2023/12/17
  • 奇病に隠された悲しき隠蔽の陰謀を暴く 前編。

    ・序章
    Ⅰ章 1駅前広場ー二〇〇五年 三月二十五日 金曜日
       2あと十日ー二〇〇五年 三月二十六日 土曜日
       3老王の死ー二〇〇五年 三月二十七日 日曜日
    Ⅱ章 4発端ー二〇〇四年・夏
       5殺される理由ー二〇〇五年 三月二十八日 月曜日
       6共犯者ー二〇〇四年・秋~二〇〇五年・早春
       7デッキの女ー二〇〇五年 三月十五日 火曜日
    Ⅲ章 8不法投棄ー二〇〇五年 三月三十日 水曜日
       9旧友―二〇〇五年 三月三十一日 木曜日

    深大寺で起きた通り魔殺人事件。

    五人の被害者の内、たった一人の生き残りの修司は、フレームレスの眼鏡の男から一〇日間行き伸びろと言われる。

    捜査を担当した相馬は、厄介者のレッテルを張られ、事件の真相を暴くため、修司を保護し、ジャーナリストの鑓水とともに動く。

    メルトフェイス症候群が自分の会社が配ったベビーフードの影響と知った中迫は、友人の真崎と共に、告発の準備を続ける。

    陰謀を詳らかにするものと、握りつぶそうとする者とで激しくぶつかり合う。


    前編ですが、後半どんな展開を迎えるか楽しみです。

  • 天上の葦を読んだ際、ページを繰る手が止まらず本の世界に没頭したので、他の作品も読んでみたくなった。
    鑓水、相馬、修司が事件を通して出会うところから描かれているので、天上の葦で知りたかった3人の関係性を知ることが出来て満足した。
    話はやはり社会派で、この日本が抱える政治、企業、ひいては社会全ての闇が網羅されている。
    折しも日本の戦後を支えた大企業の不正が報道され、財界と政界の癒着が囁かれている今、天上の葦も含めとてもタイムリーで刺さる作品だと思う。

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著者プロフィール

香川県生まれ。「相棒」「TRICK2」などの刑事ドラマやサスペンスドラマの脚本を手がけ、2012年、『犯罪者 クリミナル』(上・下)で小説家デビュー。13年には第2作『幻夏』を発表。日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)候補になる。17年には上下巻の大作『天上の葦』を発表。高いエンターテインメント性に加え、国家によるメディア統制と権力への忖度の危険性を予見的に描き、大きな話題となった。

「2020年 『彼らは世界にはなればなれに立っている』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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