ひとり旅日和 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 1151
感想 : 72
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041116302

作品紹介・あらすじ

人見知りで要領の悪い日和は、仕事場でも怒られてばかり。社長から気晴らしに旅へ出ることを勧められる。最初はひとり旅など無理だと尻込みしていたが、旅好きの同僚に後押しされ、日帰りができる熱海へ。神社を訪れ、出来立ての茹で卵の味に舌鼓を打ち、干物の味に感動!さらにそこには、思わぬ出会いが待っていた。ひとり旅の楽しさに気付いた日和は、佐原、仙台、金沢、福岡と遠くへ足を延ばしていくようになる。少しずつ成長していく日和の姿は、仕事にも影響し始めて、周りの目も少しずつ変わっていく―。

感想・レビュー・書評

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  • 最高だった。シリーズ物短編集に★5もうどうかと思ったけど、つけてしまった。

    大好きな居酒屋シリーズと同じ作者さんの作品。
    ひとり旅を楽しむ女性の話。
    佐原、仙台、金沢、福岡。

    金沢も出てきてめっちゃテンションあがった。
    各地の観光スポットも軽く触れる程度だからその辺の知識ない私でもさらっとよめる。
    そしてグルメメインだから読んでて楽しい。お腹空く。

    思い立ったらすぐ予約して、行きたいところにサッと行って帰る。
    日本中どこでもその気になればすぐ行けるんだって思わせてくれる作品です。
    旅に出たくなったーーー!

    続きのシリーズも気になります。

  • この本を最初に見かけたのは、去年の夏に訪れた高幡不動の本屋でしたが、調べたら図書館にもあったので借りて読んでみました。(買おうと思わなかったのは、小説が苦手なのと主人公が24歳と若いからかな)
    初めてのひとり旅は日帰りから、というのはひとり旅のハードルを下げてくれて良いですね。あと、失敗も描かれているのが妙にリアルです。その他、ドライヤーは客への気遣いを表すとか、ホテルに泊まるなら朝食の評判が良い所が良いとか言った小ネタも散りばめられてて参考になりました。
    が、初めてのひとり旅後、福岡以外はほぼ毎月のように旅行に行くようになるとは人見知り女王の割に随分アグレッシブだな…とか、旅行先の熱海で知り合った人と、今度は金沢で再会とか話出来すぎてないか?とかそういった違和感はありましたが。個人的には、そういう恋愛要素めいたものは要らないかな。
    文章自体は読みやすかったです。最後の福岡は土地勘なさすぎて地図が欲しかったけど(笑)私なら、どんなひとり旅がしたいかなぁ~と思いました。

  • 物語の展開はそんなにありませんが、やはり旅行記はおもしろいです。実際にあるお店をめぐってる風なのでそれも良いですよね。タルトのお店ってどこのことなんだろう、行ってみたい!

  • 24歳の会社員が初めて一人旅をするストーリー。
    ひとり旅をしたことがない主人公が、不安ながらも少しずつ旅の面白さに気づいていく。

    この小説を読むと旅に行きたくなる。
    ご飯の描写が多く、次の旅の目的はご飯にしようと思える。
    旅行には計画も大事だが、ハプニングも楽しむことが大事だと気付かされる。

    ページ数が少なく旅の目的地も何個か出てくるので、隙間時間に読めるのが良い。
    疲れた時や軽く本を読みたい時におすすめ。

  • 食事の描写力がすごくて読んでいてお腹がすく。
    日和が行った場所に行ってみたくなる!
    旅を重ねるごとに成長していく日和の姿もよかった。
    麗佳さん、素敵!!

  • ひとり旅を通して、ハプニングに対処したり、美味しいお店を引き当てたりしながら自分に自信をもてるようになっていく主人公の姿が微笑ましいです。
    旅行に行きたくなりました。

  • ひとり旅を通じて主人公が変わっていく話。
    食べ物の描写がとても上手でお腹が空く。夜に読むのはお勧めしません。(良い意味で)
    旅したいなーーー

  • 人見知りが強くて友だちも少ない、内気な女の子が、ひとり旅を経て自分に自信を付けていく旅ストーリー。
    ちなみに2話の佐原に出てくるお店は、お寿司屋さんは『鮨処美好』お蕎麦屋さんは『つる吉』かと思います!

    初めてのひとり旅は急に泊まりにせず、一人でいることを楽しめるか日帰りで確かめてから。
    旅の面白さに出会い、素敵な先輩と社長に恵まれて、それまで2年も理不尽に耐えて頑張ってきた健気な日和が公私共に成長していく姿は読者としても嬉しいものがあります。ホテルにチェックインして一息つくたび昼寝しちゃったり、やっと辿り着いた目的のお店が閉まっていたり、移動手段をミスして後悔したりなリアルさもあって、自分が旅しているかのような気分になれるのも魅力。
    ひとり旅、いいなぁ。どこかに出掛けたいなと、わくわくする一冊です。

  • 24歳女子会社員・梶倉日和のひとり旅。初めてのひとり旅は熱海。それから、佐原、仙台、金沢、福岡と出かけていく。ちょっとした旅行記で、美味しそうな料理や土産物も登場。人見知りの主人公が徐々に社交的になっていく成長ドラマでもある。旅行好きの自分は楽しく読めました。シリーズ化されており、続編も読んでみよう。

  • 仙台 作並 ニッカウヰスキー仙台工場宮城峡蒸溜所  アップルワイン ラングドシャクッキー

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著者プロフィール

2012年4月よりオンラインにて作品公開開始。2012年10月、「いい加減な夜食」にて出版デビューに至る。他著書に「居酒屋ぼったくり」(アルファポリス)他、「幸腹な百貨店」(講談社)、「放課後の厨房男子」(幻冬舎)などがある。

「2020年 『居酒屋ぼったくり5』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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