決定版 V字回復の経営 2年で会社を変えられますか? 「戦略プロフェッショナル・シリーズ」第2巻 (戦略プロフェッショナル・シリーズ 2巻)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (424ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041127957

作品紹介・あらすじ

7年連続の負け犬事業を救え! 2年で黒字化できなければ閉鎖
1兆円企業のトップが下した宣告に事業再生専門家と社内ミドルがタスクフォースを結成し、改革セオリーと熱き心で驚異の復活を成し遂げた、その全貌。
シリーズ累計約100万部の名著が書き下ろしノンフィクションで刷新!

なぜ、悲惨な敗北事業の再生に戦略プロフェッショナルは挑んだのか?
世の経営者も事業再生専門家も逃げ出す仕事がある。破綻同然で死の谷の底をさまよう負け犬事業の再生だ。だが、挑む者もいる。シリーズ第2巻の本書では、40代から事業再生専門家として危機の現場に身を投じ続けてきた男が50代で最大の試練に挑む。7年連続赤字、歴代の事業本部長は改革に失敗、事業閉鎖までの期限は2年。1兆円企業が抱えた窮地の事業の再生に、一体どう切り込むのか。
本書は日本航空や日産自動車と同様に、完全復活を成し遂げた改革の軌跡を明かす唯一無二の改革戦略書+人生論である。

【目次】
プロローグ
第一章 【壊創変革のステップ・1】成り行きのシナリオ 
第一節 余命あと二年
第二節 改革の時間軸を決める
第二章 【壊創変革のステップ・2】組織を覗き・触り・嘗める
第三章 【壊創変革のステップ・3】改革フレームワークの共有 
第四章 【壊創変革のステップ・4】改革シナリオを組み立てる
第五章 【壊創変革のステップ・5】トップのサポートを得る
第六章 【壊創変革のステップ・6】社員を一気に束ねる 
第七章 【壊創変革のステップ・7】愚直に熱く実行する 
エピローグ 

※本書は日本経済新聞出版社より2013年6月に刊行された『V字回復の経営【増補改訂版】』を全面的にノンフィクションの書きおろしに改め、更に「経営ノート」を始め大幅な加筆をした決定版です

感想・レビュー・書評

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  • 経営不振の会社もしくは事業を立て直すための経営改革とはすべて並大抵ではいかない。
    自分の立場でできることはなにか深く考えさせられる1冊であり、もし上の立場となったとき重要な1冊になるだろう。

  • 日本最初のターンアラウンド専門コンサルタントと言って良い三枝さんの体験談をもとにした小説。出てくる人たちが、プロ意識や当事者意識が欠如した典型的な出来ない日本人サラリーマンと経営者ばかりで正直読んでいて、辟易としてくる。日本の経済が長ら変わらないまま失われた30年となってしまった事にも言及されているが、ここで描かれている事がその本質的な原因である事がよく分かる。こんな事が日本のそこら中で日常的に繰り返されているのだから、そりゃ国力も落ちるというもの。読んで虚しさを感じる。

  • 最高にしびれる本だった。
    これは2年で回復できなかったら撤退すると言われた事業を組織変革を元に変えていくという話。

    通勤時に読んでモチベーションをあげていた。
    マジで頑張ろうってなるし、黒岩さんカッコイイし、ああいうプロ経営者になりたいなと思うようになってきました

  • 備忘録:
    ③改革フレームの共有
    観点は、
    ・経常業務
    ・戦略
    ・組織

    勝ち戦の循環
    ・マーケットの変化に合わせて顧客のニーズも変わってくる。顧客のニーズは何で、将来どう変わるのか
    ・誰が本当の競争相手なのか?
    ・我々は常に成長分野に参入してる?
    ・他社の後追いではなく先人切ってやってる?
    ・勝ちを収めるまで執拗かつ集中的な勝負をしかけてきた?
    ・成功企業は上記の攻めの戦略で成功し、トップシェア獲得によりメリットを享受する?
    ・しかしそれに甘んじていると事業や商品は陳腐になる
    ・鼻の差でもいいから商品や事業開発を行うようにする

    ⑥改革の成功9つのステップ
    期待のシナリオ→具体性不足
    成り行きのシナリオ→現実直視不足

    切迫感→危機感不足

    原因分析→ロジック不足

    シナリオ作り→決断力不足

    決断

    現場への落とし込み→具体化力不足

    実行→継続力不足

    成果の認知

    エピローグ
    成功の要因とステップ
    1.改革コンセプトへのこだわり
    2.存在価値のない事業を捨てる覚悟
    3.戦略思考
    4.実行者による計画作り
    5.実行フォローへの緻密な落とし込み
    6.データ思考
    7.ミドルの参画
    8.時間軸の明示
    9.オープンでわかりやすい説明
    10.聞く側の心理分布の移動
    11.気骨の人事
    12.しっかり叱る
    13.ハンズオンによる実行

  • ノンフィクションであるためか、旧版にあったエンタメ要素より、シリアスさ、重さを感じた。

  • 増補改訂版を読んだ。
    臨場感あってとても良かった、本自体はターンアラウンドの場面だけど経営者の動き方とは?の学びになるものが多い。

  • 相当書き直されている。通常版、増補改訂版、決定版と読むと味わいが深い。

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著者プロフィール

(株)ミスミグループ本社名誉会長・第2期創業者。一橋大学卒業、スタンフォード大学MBA。20代で三井系企業を経て、ボストン・コンサルティング・グループの国内採用第1号コンサルタント。32歳で日米合弁会社の常務、翌年社長就任。次いでベンチャー再生等二社の社長を歴任。41歳から事業再生専門家として16年間不振事業の再生に当たる。2002年、ミスミCEOに就任。同社を340人の商社からグローバル1万人超の国際企業に成長させ、2021年から現職。一橋大学大学院客員教授など歴任。著書4冊の累計100万部。

「2023年 『決定版 V字回復の経営 2年で会社を変えられますか? 「戦略プロフェッショナル・シリーズ」第2巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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