- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041135594
作品紹介・あらすじ
日常から逃げ出したいあなたへ――心に悩みを抱える人が迷い込む、森の中の不思議な宿「山亭ミアキス」。超絶美形のオーナーに不思議な従業員、ロビーでは暖炉が赤々と燃え、食事は絶品のアイルランド料理。しかし、泊まると間違いなく酷い目に遭わされる。ブラック部活に疲弊する少年、マタハラに悩む女性など、今日も救いを求める者がたどり着く。人をたぶらかす、謎めいた彼らの正体と目的とは――? 「マカン・マラン」シリーズの著者が描く、愛と涙の物語。
感想・レビュー・書評
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☆3.5
古内一絵さんの作品は「マカン・マラン」シリーズや、「銀色のマーメイド」など心温まる作品が多いイメージだったので、今作を書店で見掛けて購入させて頂きました。
帯にも「日常を忘れて、おくつろぎください」と記載されていたので、心温まる作品かと思っていたのですが…こ、こ、怖かったです( ˊ•̥ ̯ •̥`)
表紙のイラストやタイトルの文字の字体から、何となくミステリアスな作品なのかなぁとは予想はしていたのですが、やはり全然くつろげませんでした…。
猫が好きで、以前から猫が登場する作品は気になってよく読むので、今作でも猫がたくさん登場してくれたのは嬉しかったです❁ -
森の中にあるミステリアスな山亭。暖炉の薪は林檎の木。ごはんもデザートもとてもおいしく、ベッドは天蓋つき。美貌のオーナー、白髪でオッドアイの青年シェフ、小太りのフロントスタッフ。これだけ聞いたら間違いなく宿泊したくなる。私は「序」で語られる小さな女の子のことを終始考えながら読み進めた。
目の前の道が突然、悪天候で通れなくなったりして、山亭に導かれる人たち。今、皆が見て見ぬふりをしていることに、関わっている人たちがたどり着く場所。芸能界の闇、無責任な人、女性の生き方、部活動の闇、マタニティハラスメント。それぞれ皆がわかっていることなのに、流されてしまっていることを山亭での出来事が向き合わせてくれる。いい思いをしたら、見返りを求められることが正しいことなのかを考えさせられた。我慢をして通りすぎるのを待つだけでは、何も変わらないことにも。猫は、何気ないふりをして人のことを一番よく見ているのかもしれない、と思ったりもした。
そのなかで、山亭のロビーのからくり時計のモチーフの話は、とても興味深かった。長靴をはいた猫、金華猫、ケット・シーなど、猫好きとしては、とても楽しく読めた場面もあった。
山亭のミステリアスな従業員たちが、何者なのか、どうして修行という行動をとっているのか。それがわかったとき、その思いは大切にしたいと思った。
「すべての苦しみと哀しみから解き放たれて、もう一度新しく生まれ変わる」ことなく、小さな子どもたちが大切に育てられますように。読後、特に思ったことだった。 -
面白かったー。お店がベースの連作短編はあまり読んでなかったのだけれど、このお話好き。今いる場所からどん!て突き出される。それをきっかけに、次の一歩や方向を、自分の足で踏み出していく。シビアで冷たくてでも、決して無慈悲ではない猫たちの姿に魅入られる。
なんかいいな。
あたたかさややさしさはあれど、それは決して無償のものではなく、相手によるというか。ある意味とても公平というか。とても好きだな、てなった。 -
悩める人に優しく寄り添う という話ではないと感じた。
ただ、後ろは向いていない。
2話めはちょっと(かなり)イラッとしたけど。
出てくる料理はどれも美味しそうだった。 -
始まりから少し怖さ?のようなものを感じたけど、読み進めて最後まで読むと、繋がっていて、連ドラを見ている感じだった。それぞれの悩みがそれぞれで解決していくのは面白い。中で出てくるお料理が美味しそう。
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古内さんの作品はマカンマランシリーズが好きで、今回もそんな感じなのかなと思いながら、読み始めましたが、全然違いました。
ちょっとホラーっぽい怖さもあって、あまり好みの作品ではありませんでした。
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☆3.5
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色んな理由で現実から逃げ出したり目を背ける人が迷い込む「山亭」
各々ちょっと怖い思いをし、なんとか現実と向き合えるようになります。
優しいんだか怖いんだかわかりませんが、ちょっとスッキリするお話です。
この作品気になってたんですけど
怖いんですかぁ(°°;)
私が勝手に想像していた感じと違うので
ちょっと意外...
この作品気になってたんですけど
怖いんですかぁ(°°;)
私が勝手に想像していた感じと違うので
ちょっと意外に感じてしまいました…。
そしてコメントありがとうございます❁⃘*.゚
そうなんです…。美味しそうなお料理を食べて、山亭を利用したお...
そしてコメントありがとうございます❁⃘*.゚
そうなんです…。美味しそうなお料理を食べて、山亭を利用したお客さんが癒されるようなお話を想像していたのですが、ホラー要素もあり…フィクションが強めの作品に感じました。
ただ、出てくるアイルランドのお料理はどれもとても美味しそうで、猫もたくさん登場するので、もしかなさんが猫好きでしたら楽しめるのではないかと思います(*´˘`*)
フィクションではなく…ファンタジー要素です!
打ち間違えてしまいごめんなさい( ˊ•̥ ̯ •̥`)
フィクションではなく…ファンタジー要素です!
打ち間違えてしまいごめんなさい( ˊ•̥ ̯ •̥`)