- Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041305102
感想・レビュー・書評
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短編だったとは…!
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『時をかける少女』は初めて読みました。
短編だなんて知りませんでした。
全体的に不思議な感じで、
私は読んでいて結構楽しかったです(*・ω・*) -
“「じゃ、またわたしに、会いにきてくれる?」
しだいにぼうとかすんでくる一夫の姿に、けんめいに目をこらしながら、和子はたずねた。バリヤーがのぞかれたため、あのラベンダーのかおりが、立ちのぼる薬の白い湯気となって、和子をとりまいていた。
「きっと、会いにくるよ。でも、その時はもう、深町一夫としてじゃなく、きみにとっては、新しい、まったく別の人間として……」
和子の意識は、しだいに薄れていった。だがかの女はけんめいに、かぶりを振ろうと努力した。
「いいえ、わたしにはわかるわ……きっと。それが、あなただということが……」
目の前が暗くなった。ゆっくりと床にくずれおちる和子の耳に、かすかに一夫の声が、遠ざかりながら聞こえていた。
「さようなら……さようなら……」”[P.110_時をかける少女]
「角川文庫 SFジュブナイル 時をかける少女」
……を読んだのだけど見つからずこれを登録。
「時をかける少女」
「悪夢の真相」
「果てしなき多元宇宙」
“それから、二、三日、昌子はあの般若の面のことを考えつづけた。
般若の面は、たしかに恐ろしい。だけど、ただ恐ろしい顔をしているというだけなのだから、昌子のこわがりかたは、すこし、異常だった。昌子は自分でもそう思った。
(どうして、あんなものがこわいのかしら。何か理由があるはずだ。わたしって、人よりもこわがりなんだろうか?)
しかし、考えてみると、昌子をおどろかした文一にしたって、やはり、こわいものがあることを昌子は知っている。かれは、病的なほど、クモがきらいなのだ。だが、昌子は、クモを見ても、へいきである。
(人によってこわいものはちがうのだ)
そう思ったが、やはり、何かなっとくしきれないものがのこった。”[P.124_悪夢の真相] -
映画は観た事ないが原田知世ならぴったりだろうな。
時間を移動した時に行き先の世界では存在が重複しないってのは分かりやすくて良い。これが多重化してくるとよくわからなくなってくるんだよなぁ。勿論その方が物語の幅は広がるんだろうけど。 -
筒井康隆のSFは本当にいい。爽やかな気持ちになれる。本作も読み終わって爽やかな気持ちになる。
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時をかける少女、悪夢の真相、果てしなき多元宇宙の三本立て。ときかけについては、アニメと原作にはちょっと違いがあるだけに、好き嫌いがわかれそう。そんな自分はアニメの方が好き
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江戸川乱歩風
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魔女おばさんの話。
結構昔に読んだので内容についてはあまり書けませんが、平行世界についての解説というか解釈が分かりやすくて興味深かったです。それほど長い話でもなく、読みやすいと思います。
簡単な(本当に簡単な)SF入門にどうぞっ。 -
僕が初めて自分で買った本
まだ小学生だった僕が初めて欲しいって思った本 -
やはり筒井康孝の時をかける少女は面白かった。っていうか続との違いは文章力の差だなーって思った。この時かけだってともすれば全然ときめくストーリーじゃないと思うんだけど、それでも評価されるのは二人の初々しさあってこそだと。その見せ方が上手い。他の2編ももちろん。概して女性が勝ち気なのは筒井の趣味か?