天然記念物の動物たち (角川文庫 緑)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041319017

感想・レビュー・書評

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  • 本書は、著者がサラリーマン生活から作家へと転身した時の作品だ。折しも高度経済成長の末期、自然は破壊されて天然記念物の動物たちはおろか、人間も被害を受けた時代だった。動物たちへの愛情と、環境保全に傾注しない政治に対する反骨精神が読み取れる。SF作品の映像に対する考察も鋭い! 確かに高層ビルと空中を走る車の背景には森林どころか草木さえ見えない絵が思い浮かぶだけだ。あとがきは、動物王国の前身とも言える嶮暮帰島から。そして解説の北杜夫氏が著者の文章を褒めているのも良かった。

  • 父親の本だけど僕の本棚にある。われら動物みな兄弟と併せて僕にとって聖書みたいなもん。ムツゴロウ先生様様。

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著者プロフィール

1935年、福岡県生まれ。「ムツゴロウさん」の愛称で親しまれる。その純真無垢にして豊かな感性での動物・自然とのかかわりは大きな支持を得ている。1968年、「われら動物みな兄弟」で、日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。1977年、環境の文学で菊池寛賞受賞。2008年、『ムツゴロウの東京物語』(柏艪舎)を出版。

「2009年 『ムツゴロウのニッポン物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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