英雄にっぽん (角川文庫 い 8-8)

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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041323366

作品紹介・あらすじ

出雲の富田城主尼子氏に仕えた山中鹿之介は、十六歳の折、伯耆の行松氏との合戦に参加、敵の猛将を討ち取り、勇名を馳せた。だが、虎視眈々と中国地方の統一をもくろむ毛利元就は、凄まじい謀略と圧倒的な軍事力で富田城を攻め落とす。牢人となった鹿之介は艱難のすえ、一城を奪い、織田信長の支援を得て尼子家の再興をはかるが…。"忠誠心"の代名詞として、日本人に愛されてやまない武将の生涯を描く戦国ドラマ。

感想・レビュー・書評

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  • まぁまぁ楽しめました。

  • 山中鹿之介

  • 古くからの日本人に愛されてやまない武将・山中鹿之介、彼の生涯を描く戦国ドラマ。
    戦前の「小学国語読本」尋常科に「三日月の影」という一章があり山中鹿之介は主人の尼子家の城を奪い返そうとした忠義者ということで載っていたという。
    信長や秀吉などの天下人に比べて将器にはとぼしく、戦国の世を大局的に見ることができず、主家再興のみにしか知略を使えなかったことは不幸であった。

  • 歴史小説って実は面白いんだ!と衝撃を受けました。今までも何度か読んだジャンルですが、いまいち面白くなく歴史小説って苦手だなと感じていましたが、誤解でした。池波正太郎いいですね。
    脚色はありそうですが、鹿之助の波瀾万丈の人生に(共感はできなかったけど)引き込まれました。最後はちょっと切なかった^^;

  • 2010/12/13完讀

    山中鹿之介是尼子家臣,但他成長時尼子家已漸趨衰弱。經過新宮黨事件,尼子家在毛利謀略下終至滅國,尼子晴久也樂不思蜀。高傲且空有一身武藝的鹿之介決意要復興尼子家,找來尼子孫四郎勝久當主君,和立原久綱一起策劃尼子再興。他們投靠了信長,希望有朝一日可以收復富田城,然而信長只把他們當作棋子使用。山中鹿之介縱有武藝智略,一再挑戰毛利卻從未成功。當信長開始正式征伐毛利後,鹿之介和勝久固守上月城,遭到吉川元春的大軍攻擊,秀吉卻因為別所家的異心無法來救,導致鹿之介被生擒。他前一次被生擒,殺了在獄中對他很好的恩人才得以逃走,這次卻遇上了那位恩人的親屬,於是鹿之介在移送途中被殺害。

    據說戰前教科書把山中鹿之介當作忠義的形象,連玩光榮的遊戲也有他的CG。但池波筆下的鹿之介沒有看穿大局的能力,一味怨恨毛利,只想復興尼子家,浪費了他的武略,只是無益地奔走甚至喪命。戰國豪傑無法憑一己之力改變現實,只能被時勢所淘汰;那宛如堂吉訶德的行為,讓人不禁對他的執著苦笑,但也不由得同情起那股愚忠。

    (472page)

  • 何やっても裏目にでるので、ちょっと凹みました。

  • 山中鹿之助のお話。
    名前だけの人とかもあわせると、戦国時代のオールスター総出演! という感じがします。なので、歴史オンチにはたいへんありがたい1冊でした。

  • 出雲の富田城主尼子氏に仕えた山中鹿之介は、十六歳の折、伯耆の行松氏との合戦に参加、敵の猛将を討ち取り、勇名を馳せた。だが、虎視眈々と中国地方の統一をもくろむ毛利元就は、凄まじい謀略と圧倒的な軍事力で富田城を攻め落とす。牢人となった鹿之介は艱難のすえ、一城を奪い、織田信長の支援を得て尼子家の再興をはかるが…。"忠誠心"の代名詞として、日本人に愛されやまない武将の生涯を描く戦国ドラマ。この話だと忠誠心って感じではないな…

  • この人の描く山中鹿之介は、ひたすらバカ正直で愚直で愛しい。

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著者プロフィール

大正十二(一九二三)年一月二十五日、東京市浅草区聖天町生まれ。昭和十(一九三五)年、下谷区西町小学校卒業、株式仲買店勤務。昭和十四年より三年ほど証券取引所にあった剣道場へ通い、初段を得る。旋盤機械工を経て昭和十九年、横須賀海兵団入団。敗戦の翌年、東京都職員として下谷区役所の衛生課に勤務。昭和二十三年、長谷川伸門下に入る。昭和二十五年、片岡豊子と結婚。昭和二十六年、戯曲「鈍牛」を発表し上演。新国劇の脚本と演出を担当する一方、小説も執筆。昭和三十年、転勤先の目黒税務事務所で都庁職員を辞し、作家業に専念。昭和三十五年、『錯乱』で直木三十五賞受賞。『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』の三大シリーズや『真田太平記』等、数々の小説で人気を博す一方、食や映画、旅に関する著作物も多く上梓した。受賞歴はほか吉川英治文学賞、大谷竹次郎賞、菊池寛賞等。平成二(一九九〇)年五月三日、入院していた東京都千代田区神田和泉町の三井記念病院で死去。小社では同じく単行本未収録のエッセイ集『一升桝の度量』(二〇一一)と初期戯曲集『銀座並木通り』(二〇一三)を刊行している。

「2022年 『人生の滋味 池波正太郎かく語りき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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