犬神博士 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041366134

感想・レビュー・書評

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  •  電車の中で読むものがなくてキオスクに駆け込んだところ、夢野久作を発見。ちょうど興味を持っていたので、「これは!」、と思い早速購入。

     夢野作品って読みにくいのかなとか思ってたけど、これはとても読みやすい。感情移入がしやすい。

     大人の立場というか大人の世界、あるいは近代世界全てを嘲笑う主人公の語り口は痛快で絶妙。

     ラストはあれでいいのかなとかちょっと思ってしまったけど、まぁ許せる範囲。

     あと、読んでて思ったのは、犬神博士父(まぁ、実の父ではないけど一応そう呼ぶ)がなんか妙に共感できた。この人、なんだかんだ言って実はいい人なんじゃないかと思うがどうだろう?

  • 犬神博士の子供の頃の神童っぷりが面白かったです。
    イカサマ博打の天才は某灰色男の主人公を彷彿とさせますね>_<
    続きがあったら読みたい笑

  • 淡々と振り返られていく出来事は小気味良さもあり、不思議もあり、読み応えがありました。

  • 一人称視点で過去を淡々と話していく感じ。良い。
    チイくんの小さいながらにして大人顔負けの頭脳を持っているっていう設定もとても好みだった。
    大人の行動一つ一つに疑問を抱き、時に戦い、時に話し合う。チイくんは人とは違う目線を生まれながらにして持ってたんだなって…。
    あと宿の人との花札勝負のシーン、とてもハラハラした。花札やってみたいな…
    求めてたグロ系とか儚い系じゃなかったけどこれはこれですごくいい作品。


    てかQちゃんのビジュって犬神博士のチイくんからきてるんだな…って気づいちゃった…。

  • 読書することで登場人物の視点に乗り移れるかのような夢野久作のすごさ

  • 流浪の旅までは面白かった。特に、世間慣れした子供が大人たち、知事や警察を見て感じる言葉がいい。が、そのあとはあまり好きな展開ではなかった。最後までやっていたら、ドラゴン○ールとかワン○ースみたいな商業アニメレベルに堕ちていた気がする。というか、今の商業連載マンガにあるお約束ストーリーのはしりなのかもしれない。

  • 土俗的少年神の冒険劇、

  • 2011/12/20購入

  • コミカル、好き

  • 10/8/14 読了

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著者プロフィール

1889年福岡県に生まれ。1926年、雑誌『新青年』の懸賞小説に入選。九州を根拠に作品を発表する。「押絵の奇跡」が江戸川乱歩に激賞される。代表作「ドグラ・マグラ」「溢死体」「少女地獄」

「2018年 『あの極限の文学作品を美麗漫画で読む。―谷崎潤一郎『刺青』、夢野久作『溢死体』、太宰治『人間失格』』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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