文房具を買いに (角川文庫 か 7-5)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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本棚登録 : 222
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (185ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041371978

感想・レビュー・書評

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  • 実は、図書館から借りた本はこっちではなく、ハードカバー(?)だったのですが、検索してこの表紙に惹かれて借りたので、やっぱりこっちの表紙で(笑)

    さて、一言でいうと「オタク…」というのがこの本の感想です。
    文房具オタク。
    いや、文房具マニアか。
    その境界線にいるような気がします。
    元々文房具スキーなのだろうけど(私も好きだ)
    この愛の詰まった文章は、まさしくオタク…!
    すごいです。脱帽しました。
    でもこの人の奥さんは大変だろうなと思う。
    作家なんて、本だけでも家がつぶれそうなほどあるだろうに、その上にこの文房具…。
    映っている写真の中のものなんて、きっとほんのほんのほんの一部に過ぎなくて。
    使うあてがはっきりしないまま、大量に保管しているんだろうなーというのが、想像できる。
    私だったらキレる、と思う。
    でも男性には多かれ少なかれこういうところがあるよねぇ。

    でも写真は見ていてわくわく。
    文章には「ほほー」っと感心。
    オタク的視点から見て、楽しい本でした。

  • ファンの方(と著者)には申し訳ないが、私にとって本著者の魅力は「退屈さ」だ。
    本作もかなり退屈に読ませていただいた。
    写真は奇麗。

  • 文房具の話かとおもったら、この文房具は○○のカメラで露出はこうで、こう撮ってみました、どうだ!的な、とにかくおじさんの趣味丸出しで固められたような本。
    (これを作った片岡さんは大層楽しかったんだろうなあ)
    文具について知りたいのであればこの本でなくてもいいかもしれない。

  • 文房具好きにはたまらない、ほんとに素敵な1冊でした。
    文房具を紹介する文章ももちろんですが、挿入される写真が良いです。
    素敵なノートをたくさん、買いに行きたくなりました。タイプライターへの憧れも。

    MVP:なし

  • 文房具の話かと思ったら、それと同じくらいいかに写真に取るか、だった。

  • 文庫本になってからのクレパスの写真のカヴァーデザインが
    これまたマル。

  • 買った本。
    ずっと単行本を買おうと思ってました。
    マニアではないですが文房具好きなので。

    読み終わりました。
    ことに物欲はかき立てられませんでした。
    文房具というモノの美しさは充分に堪能できるものの。

    これはおそらく、とても私的な本なのです。
    みんなに紹介してあげようというのではなく。

    描かれている文房具に、その写真に、文章に、ポエジイのようなものを感じられるか、感じられないか。
    著者のポエジイに共感できるかどうか。
    それだけのこと。

    ぼくについて言えば、ポエジイを共感できないでもない。
    しかし、完全なシンパシイを抱けるわけでもないといったところでした。

    それにしても、文房具好きなら持っていても損はない一冊でしょう。(2010.08.26読了)

  • あった、あった、文庫になってた!しかもオールカラー。
    まず最初のモールスキンについて、いいなぁ、同感だなぁ。

    欲しいもの、使ってみたい文房具もたくさんありますが、それにもまして文章がいい。
    私はやっぱりこの人の文が好きなんだな。
    余談ですが、彼が岩波の「図書」に連載しているもの、きっと単行本になるんでしょうね、待ちわびてます。

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著者プロフィール

1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始める。74年「白い波の荒野へ」で小説家としてデビュー。翌年には「スローなブギにしてくれ」で第2回野性時代新人文学賞受賞。小説、評論、エッセイ、翻訳などの執筆活動のほかに写真家としても活躍している。『10セントの意識革命』『彼のオートバイ、彼女の島』『日本語の外へ』『万年筆インク紙』『珈琲が呼ぶ』『窓の外を見てください』『いつも来る女の人』『言葉の人生』ほか多数の著書がある。

「2022年 『これでいくほかないのよ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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