六道ヶ辻大導寺竜介の青春 (角川文庫 く 2-15)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (497ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041500606

感想・レビュー・書評

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  • どの強い悲観は、女々しさに通じるものがあるね。途中、かなりやきもきしました。

    この作品の頑張った賞は、(後部座席の軍人と文学少年のいちゃいちゃを聞き流しつつ運転をしていた)円タクの運転手に送りたい。

  • レズのウンターなんたらよりは、よっぽど良かったv精神のつながりの竜介と清顕の関係がなんだかいいなと思った。レズはキモかったからなぁ・・・忍はいつもの定番のアホな美形ですね。身体を使ったりしない展開ってのたまには見たいもんですけど、まぁ彼はこの話では脇役なわけで一応セーフに。
    初の大導寺が終戦後の何だかよーわからん話だったので竜介も随分こなれてたけど、この話ではまだまだ可愛いもんだった。日本国と友人たちのために戦う熱い男でした。

  • 再熱。竜介、清顕、忍の三人の青年の話。少年期から青年期への変化と戸惑い、感情の揺れ。

  • 大導寺竜介と幼馴染の3人が連続殺人事件と青春の悩みとが
    絡み合いながら成長し友情の絆を深めていく話。
    最後のノブの手紙で胸に来るものがあった。

  • 六道ヶ辻シリーズ第三弾。


    呪われた一族・大導寺家の傑物・竜介翁。

    彼の青春時代を描く待望の第三弾。

    冒険活劇の幕は開けた!!

  • 浪漫を求める人に

  • シリーズ3作目。タイトルは大導寺竜介の青春となっているが、竜介曰く永遠の青春時代渦中にいる藤枝清顕が過ごした季節の片鱗といったところか。文学を愛し友愛の狭間で悩む清顕、生の意味を模索し狂気の淵に迷う忍、陸士を目指す硬派な竜介が猟奇的な事件に巻き込まれる。それぞれの道は違うものとなろうとも、同じ季節を同じ困難を同じ喜び哀しみをともに過ごす時間を、かけがえのない青春と呼ぶのだろう。…悲しいことに、それに気がつくのはその時間が過ぎ去った後なんだよね、いつも。忍の狂気がなんとも切ない。それにしても衆道、稚児、念兄と栗本薫節炸裂でございます。

  • 六道ケ辻シリーズ、第3弾。大導寺竜介、藤枝清顕、一乗寺忍の3人の友情と、昭和初期という時代に破壊的結末をもたらした哀しい恋の物語。あいかわらずヤオイですね。でも、歴史的に見れば男色も普通だった時代があるから…。

  • 大導寺竜介、藤枝清顕、一乗寺忍という3人の、友情と恋愛が絡まった悲劇の話。
    若いからこそ、タイトル通り青春を生きていると感じられた作品。

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著者プロフィール

東京都生まれ。早大卒。江戸川乱歩賞、吉川英治文学新人賞受賞。中島梓の筆名で群像新人賞受賞。『魔界水滸伝』『グイン・サーガ』等著書多数。ミュージカルの脚本・演出等、各方面でも活躍。

「2019年 『キャバレー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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