- Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041510063
作品紹介・あらすじ
仕事場から見える「新宿」は、不気味だ。地下鉄駅に佇む「夕子」。蛇をポケットにしのばせる詩人。スピーカーを背中にしょって説教する男。そしてぬめぬめの「新宿シルクロード」を酒場に向かって無気力に旅する男たち-。「新宿」という街は、それら孤独や喧噪や疲労をものみ込んで、また立派な朝を迎えていく。虚実の間を鋭くかつ緩やかに描く現代の「都会の憂鬱」。椎名文学の一つの核ともいえる異色小説。
感想・レビュー・書評
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文章の構築や言葉のチョイスは面白い、序盤まではそれだけで満足に楽しく読めていたが「いい加減にしてくれ」となってくる、ストレートに言うと読むモチベーション次第で善し悪しが決まってしまうので万人受けはしないだろうな、と、思うし、ひとに勧めるに値しないなあと思った。
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シーナ氏の文学性の一面が見れる一冊でした…。 ←え?? 社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
ともかくシーナ氏の普段書くエッセイやら私小説じみた小説やらとは違ってひっじょおに暗いムードが漂う小説でした…。
タイトルにもある通り、全編に渡って憂鬱なムードが漂っている感じでして、それにしては話そのものがよく分からないし、すべてはシーナ氏、というか、主人公の妄想? という感じもしますしまあ、なんだかナー…な一冊ではありますね…面白かったけれども…社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
まあ、たまにはこういうのもイイヨ! というような一冊ってだけは確かですね…個人的にはこの文体というか、雰囲気、嫌いじゃないです…おしまい。
ヽ(・ω・)/ズコー -
1996年12月12日読了。
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08/22
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仕事で付き添いの時間があったので、事務所の本棚からテキトーに一冊抜き取り地下鉄、そして付き添いの時間中ダラダラと読んでみた。ダラダラと読む人間のせいなのか、其とも、此の妄想物語の為せる技なのか、余りのクダラなさに笑いも出ない。
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びっくりする程なんでもない小説です。
ストーリーは新宿のワンルームに事務所を構える著者が仕事を切り上げ、寄り道しながら帰って寝て起きただけ。
しかし、そのなんでもない一日を妄想と思い出を絡めて楽しませてくれるのです。あちらこちらに思考が飛び繋がりがないようでそうでもない。
人の頭の中をじっくり覗けるのならばかえって平凡な一日の方が際立つのでしょう。忘れた頃にまた読みたいと思います。 -
私小説。無整理な事柄を一日の中で、俺もしくはボクが頭の中で想像したり
過去のことを考えたりと・・・・意味不明。
ただ、自分の一日もここまではいかなくとも、文章にしたらこんなもんなのかな?などと思ってしまう。
80年代の小説。 -
少しブルーで変に詳細な夢のような話でした。