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- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041552469
作品紹介・あらすじ
「僕に、他に、女がいる…」夫の突然の告白に激しく動揺し、失望にとらわれる麻衣。妻への告白によってさらに心を苦しめられる夫・壮一郎。不倫によって亀裂の入った夫婦の心理、灼けつくような葛藤を、緊密な文章で鮮烈に描きだした「嫉妬」ほか三編を収録。恋愛小説の名手・森瑤子の代表的作品集。
感想・レビュー・書評
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『今彼女が振りきって歩み去ろうとしているのは、彼女から笑いも優しさも勇気も、何もかも薙ぎ倒してしまう嫉妬という名の怪物なのであった。』
(p.151-152)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
夫が荒れ狂う海に飛び込んで
人命救助(但し救助した片方は死亡)をした後いきなり妻に
「麻衣…僕に、他に、女がいる…」
と告白。
それまで数ページの間実に紳士的だった夫の
あまりに情緒不安定な振る舞いに仰天しました。
何故そのタイミングで告白?!と。
「画布」を「カンバス」、
「葉」を「アザミ」
(すごい断定ぶり)、
「触ってみて」を「フィール」
などというスノッブなルビが
時代を感じさせます。
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