沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ一 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 75
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  • Amazon.co.jp ・本 (504ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041626160

感想・レビュー・書評

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  • 空海って唐に行くんだ!これはホント?
    勝手に西遊記の三蔵法師のイメージで読んでたので空海の頭のキレとユーモラスさに面白すぎ。

  • もっと堅物のお坊さんを想像していました。妓楼には通うし、他宗教の寺院に出かけたりと空海の宗教観は寺や経典の中だけには止まらないい。かなり好印象です。まだ一ノ巻なのにかなり面白い。

  • 再読。
    空海と橘逸勢の関係性が良くて推しになりそう。

  • 30代の空海がなかなか魅力的(笑)

  • 登場人物が多くて一覧表や頁を行ったり来たりするかと思えば文体が読みやすかったのでそんな心配は無用だった。
    その代わり長安の市街図を度々捲ってたけれど。
    空海と逸勢の会話がテンポ良くて良かった。
    なんだか「陰陽師」のコンビを思い出す。
    空海は一体何処まで見据えてるんだろう?
    頭の中どうなってるんだろう?って思ってしまった。
    だけど達観してる様でしてない。「賢しいのはいけない」と思う人間臭い所もある。
    まだ猫や綿畑からの声等々謎は解明されないまま。
    さて唐の都・長安で空海は何を見、何を聞き、密を奪って行くんだろう。

  • 陰陽師シリーズ以外では初めて読む夢枕作品
    いやこちらも陰陽師シリーズ同様面白かった
    空海と逸勢のコンビもいいですね
    話に引き込まれてすぐ読めました
    全4巻のうちまだ1巻なので謎は深まる一方です
    今後どう決着が付くのか気になります

  • 面白かったです!

    歴史を素材に使ったミステリー(?)風味のお話です。
    天才・空海の人間臭さや飾らなさ、空海の親友・橘逸勢のかわいらしい(笑)素直さなど、主人公達にまず好感が持てます。
    同じ話(フレーズ)が何度も繰り返され、ちょっと「ん?」と思った部分もありましたが、1つの謎を巡るストーリーに引き込まれました。
    2巻も購入して、じっくり物語を味わおうと思っています^^

  • 数年前に買ってあったものの、長編だったためなかなか手に取れなかった。今回、夏休みを期に一気読み。

    遣唐使の一行として唐に留学した沙門空海と橘逸勢。密の一切合切を短期間で手に入れようと野望を抱く空海は、第一人者、青龍寺の恵果和尚に教えを請う前に、評判を上げるべく、唐の都長安で劉雲樵の屋敷に出没する猫の妖物と対峙する。

    漫画、孔雀王のイメージからか、空海が法力をもって妖怪変化とアクロバティックに戦うスペクタクル、というイメージを勝手に持っていたけれど、そこまで過激ではなかった。宇宙の理を理解する空海が、幻術に惑わされることなく、飄々と物事の真理を見極めていく姿が格好いい。ホームズの相方ワトソンのような逸勢もいい味出してる。

    二巻目以降の展開が楽しみ。

  • ひょっとして、読んだことあるかもって思いながら読んでたら、読んでなかったんだ!
    やっぱり、この人の仏教伝奇モノは面白い!
    空海と逸勢のコンビネーションは、ホームズ&ワトソン級!

  • 後半から急に面白くなります。
    空海×逸勢が、清明×博雅っぽくてイイ!です。

著者プロフィール

1951年、神奈川県出身。第10回日本SF大賞、第21回星雲賞(日本長編部門)、第11回柴田錬三郎賞、第46回吉川英治賞など格調高い文芸賞を多数受賞。主な著作として『陰陽師』『闇狩り師』『餓狼伝』などのシリーズがあり、圧倒的人気を博す。

「2016年 『陰陽師―瀧夜叉姫― ⑧』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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