- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041800010
感想・レビュー・書評
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こんな本が昔に出てたなんて。
今更ながらですが、読めて良かったです!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ーー終わってしまったからこそ価値があり、先に進んでこそ人生は長く感じれるのだから。ーー
ばななさんの描く世界観と日本語っていいなって改めて思いました。私は定期的にばななさんの作品に触れないと何かが不足してしまいます(笑) -
よしもとばななの小説は死がとても近くに感じられる。
初期の頃の若々しい感じ。
もしかしたら昔読んだかも。
血のつながらない姉弟の話読んだ気がするんだけど他にあったかな。
読んだような読んでないような記憶が曖昧。
彼女の作品は初期のものをふと何度も読みたくなる。
図書館で借りて購入して手放してと繰り返しているけれど『TSUGUMI』と『キッチン』だけは手放せない。 -
今年はこれを読んで、梅雨の雨も悪くないかもと思えた。TSUGUMIはつぐみのキャラが強すぎていまいち好みじゃなかったけど、こちらはキッチンなどのようなすーっと心に染み込むような、あの世界観で好きだった。
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本棚整理のため7年ぶり再読。☆4→☆5へ評価変更。
再読で評価があがるということ自体が稀なので、やはりこのタイトルの雰囲気はありつつのこの作品の前向きな強さでしょうか。血のつながってない姉弟のモチーフは吉本ばななの十八番だけれど、読後感の良さも◎。
でも7年前だとほとんど覚えてなかったというのもなんとも自分の脳みそも頼りない…。 -
相変わらず吉本ばななの物語の語り口が好き。心が浄化されていくような、とにかくこちらの内面を落ち着かせてくれる文章。
「予感する」って基本的には誰にもある程度は分け与えられている無意識の能力?だと思う。それが強いか弱いかは人それぞれだとしても。そういった目に見えない、形のないものにスポットを当てて物語を作るのがこの人は異様に巧い。作品全体に漂うある種の切なさも、物語の終盤で回収されていく。真に「美しい物語」だと思う。まぉこの小説に限らず、彼女の作品全体に言えることだとは思うけど。 -
哀しいけれど、優しい小説。
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乖離していたものがあるべき場所に戻ってくる。読み進めているうちに、物語の背景や隠れたエピソードが、ひとつひとつ、弥生の記憶として露わになってくるところがよかった。
忘れたままでいていいことなど、なにもないのだ。それは多分本当のことだと思う。
いままで読んだばななさんの作品のなかで一番好きかもしれない。