うたかた,サンクチュアリ (角川文庫 よ 11-6)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (168ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041800065

感想・レビュー・書評

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  • はじまりがとてもすき。
    恋は海の底。
    青い、かなしい、嬉しい。

    恋と家族の話。
    嵐が小学生の頃に書いた話、覚えてた!
    ばななさんを読むと、あの頃に戻る。

  • 非常に良かった!とても静かな文章なのだけど、運命が動く瞬間?がズバっと切り取られてる感じ。
    素敵なことばがあったので引用する。「人を好きになることは本当にかなしい。その他の色んなかなしいことまで知ってしまう。果てがない。(そばに)いても淋しい、いなくてももっと淋しい。」

  • 生と死
    男と女
    透明で美しすぎる〜
    理想で素敵な恋愛を、求めちゃうな

  • 20年くらい前の話だけど、新鮮に感じた。あまりこういうとのを読んでこなかったからだろうけど。
    言葉の選び方とか、繊細なのに鋭利。

  • 20151107

  • どんな本でも、出会うタイミング、読むタイミングにより、受ける衝撃、感想が違ってくる。

    1度目に読んだときは、幼すぎて、想像力が足りなかった。2度目は、このみずみずしく繊細な感性に感じ入るには、大人すぎた。

    吉本ばななの代表作、息子は読んだ本の中で2番目に好きという(ちなみに1番も吉本ばなな)。勧められて読み返し、読む時期が違えば…と残念に思う。

  • 人をすきになるとばななさんの文章が読みたくなる。
    えも言われぬ感情を、ことばという枠に上手に当てはめてくれるから。
    言語化すると、きもちがすとんと軽くなる。
    若気の至りと言われているけど、私はこの勢いのあることばの選び方が結構すき。
    それにしても、人魚。名付けという概念を覆しすぎでしょ。濁音はできるだけ避けたい。などと思う。

    ーーーーーーーーーー

    かけ値なしの、そんな感情を私は他人に対して初めて抱いた。何のフィルターも、余分な気持ちのごちゃごちゃもない、まっさらの感情。
    嵐といると、私は自分が生物だと、思えた。そんなことを今までの人生で実感したことはない。私はこの気持ちを見極めたい、と思った。じっくりと見極めたいと。

  • 父に新潮版を盗られたので購入。
    何度も何度も読み返している。
    私の死生観は、ばななさんの作品に多大な影響を受けていると思う。

  • 好き嫌いがわかれる本なのかもしれない。でもこれも本当に何回も読んだ。そしてなぜか心のどこかが救われたように感じる不思議。決して大事件があるわけでもない。
    恋のような、それ以前のふんわりした決して結ばれるのかそうでないのかわからない終わり方。うたかたもサンクリュアリもどちらかと言うと禁断まではいかないにしても、もっと曖昧な進むべきか引き返すべきかの微妙な関係。それでも文章の隅々にみずみずしさと、希望や絶望がないまぜになった空気が読み取れて、想像できる楽しみが広がっていた。
    毎日の些細な積み重ねが、恋というものに繋がることもある。さみしいのか、必要としているのかされているのか、本当に偶然やらタイミングやらで道がいくつにも分かれていく。行間を楽しめる、私にとってはそんな作品。

  • どちらもどこか悲しいけどやさしい。

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著者プロフィール

1964年、東京生まれ。日本大学藝術学部文芸学科卒業。87年『キッチン』で第6回海燕新人文学賞を受賞しデビュー。88年『ムーンライト・シャドウ』で第16回泉鏡花文学賞、89年『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で第39回芸術選奨文部大臣新人賞、同年『TUGUMI』で第2回山本周五郎賞、95年『アムリタ』で第5回紫式部文学賞、2000年『不倫と南米』で第10回ドゥマゴ文学賞(安野光雅・選)、2022年『ミトンとふびん』で第58回谷崎潤一郎賞を受賞。著作は30か国以上で翻訳出版されており、イタリアで93年スカンノ賞、96年フェンディッシメ文学賞<Under35>、99年マスケラダルジェント賞、2011年カプリ賞を受賞している。近著に『吹上奇譚 第四話 ミモザ』がある。noteにて配信中のメルマガ「どくだみちゃんとふしばな」をまとめた文庫本も発売中。

「2023年 『はーばーらいと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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