- Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041835159
感想・レビュー・書評
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ツ、イ、ラ、ク自体が面白くなかったので桃も楽しんで読むことは出来ず、途中で投げ出してしまった。本編を面白いと感じれなかった人は読まなくて良いと思う。書評の人がつまらないと言っていた2作を私はどちらも読んだけどその2作の方が全然好き。きっと、好みの問題なんだと思う。
ただ、『桃』だけは隼子と先生派な自分には読んで本当に良かったと思えた。同じ先生と集子の話である『高瀬舟、それから』よりも全然。桃を読み終わった後の何とも言えない歯がゆい感触は嫌いじゃない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
懐かしい気持ちと、妙に納得する気持ちと、自分の思いを見透かされてるような錯覚と。
いろんな意味で、胸が締め付けられる思い。
おもしろかった。 -
071228
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表題作「桃」を含む6編からなる短編集。
『ツ、イ、ラ、ク』の続編。ではなく、あくまでも『もうひとつの ツ、イ、ラ、ク』
あの事件の前、あの事件の最中、あの事件の後を、彼らはどう見つめ、どう歩んできたのか。
最後に収録されている「桃」は、前作の主人公である準子によるもの。
“私”や“彼”の名は一度も出てこない。しかし前作を堪能した読者には彼らの情景が鮮明に浮かぶ。
前作同様、やたらと多い指示語や代名詞に想像力 フル稼働。
上下巻だと思って、二作続けてご堪能下さい。
姫野カオルコ、侮れません。 -
ツ、イ、ラ、クのサイドストーリー。 本編読んでからじゃないと楽しめないかな? 短編なのですが色々な人間の思惑が垣間見れてよかった。 誰が主人公というわけでもなく、しいていうなら「時間」が主人公らしいです。 この本の中の時間は、回想であり、そうでなくとも一定の時で止まっている。その中にいる人間は違いはあるにせよ過去の出来事にある程度とらわれている。 それが切なくも甘美で「いやらしい」ということなのだろう。
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ツ、イ、ラ、クの複線のお話で、6話のオムニバスになっています。
その中でも、“高瀬舟、それから”と“桃”は、ツ、イ、ラ、クの準子と礼二郎のお話だったので、個人的にはこの2話がおもしろかったです。
ただ、ツ、イ、ラ、クを読んだ人じゃないと楽しめないと思いました。 -
とてもいい。ツ、イ、ラ、クは読んでいないけど、十分楽しめる短編集。それぞれのつながりはわからないままでも、成熟して読み応えある物語。借りて読んだけどいずれ買うでしょうと思うくらい好みだった。姫野カオルコは、粘着質じゃなくて潔いところが好き。
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10/27 おもしろかった。ツイラクを読んでないと成り立たない気はしたけど意外とありかも。不当に評価されているってのは判る気がする。文学的でないし、表現が小説らしくないところもあるから。でもおもしろかったけど。
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もう一冊の『ツ、イ、ラ、ク』を読んでなければ間違いなく理解出来ない部分多数。でも読んでいれば、あぁ、このシーンであの人はこんなこと考えていたんだ、なんてことがわかって面白い。普段小説を読む際、もっと別の切り口から読みたいな、と思う私としては、満足の一冊。
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「ツ・イ・ラ・ク」の物語を見た6人の男女のその後…。