暗鬼 (角川文庫 の 5-1 角川ミステリーコンペティション)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041914014

感想・レビュー・書評

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  • 明日は二学期の始業式。多少歪んだ生活リズムを元に戻すため、早く就寝しなければいけないところ、夢中になってしまって深夜読了。ということで星5つ。ドラッグ、洗脳、近親相姦、禁忌なネタ満載。多少主人公の変貌が不自然な点もあったが、多分リアルな変遷なんて目の当たりにしたことがないから、本当のところ洗脳なんてこんなものなのかもしれない。血族の絆って怖い言葉だ。乃南アサ、他の作品も読んでみたい。

  • 最近本棚の整理を決意。
    以前買って読んだんだけど、処分するか否か?という審査を始めた。

    要するにもう一度、残すかどうかという観点でしっかりと読もう、というもの。

    乃南作品は、さらさらと読めるんだけど自分の中では評価があまり高くはなく。
    標準点以上ではあるんだけど図抜けた作品はないというか、残らない。
    ただその中で、ぼやっと覚えていたのがこれ。

    なんか、うっすらと寒気がするような不気味な話だったような‥
    と、読み進み、思わずの一気読み。

    いやこれ、すごいわ。
    洗脳の基本というか、ものすごい論理詰めの恐怖。
    文章は軽く、さらさらと流れるように、でも芯から冷えるような物語。

    よかったよかった。
    これはぜひ、残さねば。

著者プロフィール

1960年東京生まれ。88年『幸福な朝食』が第1回日本推理サスペンス大賞優秀作となる。96年『凍える牙』で第115回直木賞、2011年『地のはてから』で第6回中央公論文芸賞、2016年『水曜日の凱歌』で第66回芸術選奨文部科学大臣賞をそれぞれ受賞。主な著書に、『ライン』『鍵』『鎖』『不発弾』『火のみち』『風の墓碑銘(エピタフ)』『ウツボカズラの夢』『ミャンマー 失われるアジアのふるさと』『犯意』『ニサッタ、ニサッタ』『自白 刑事・土門功太朗』『すれ違う背中を』『禁猟区』『旅の闇にとける』『美麗島紀行』『ビジュアル年表 台湾統治五十年』『いちばん長い夜に』『新釈 にっぽん昔話』『それは秘密の』『六月の雪』など多数。

「2022年 『チーム・オベリベリ (下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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