暗鬼 (角川文庫 の 5-1 角川ミステリーコンペティション)
- KADOKAWA (1993年12月1日発売)
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感想 : 24件
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- Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041914014
感想・レビュー・書評
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明日は二学期の始業式。多少歪んだ生活リズムを元に戻すため、早く就寝しなければいけないところ、夢中になってしまって深夜読了。ということで星5つ。ドラッグ、洗脳、近親相姦、禁忌なネタ満載。多少主人公の変貌が不自然な点もあったが、多分リアルな変遷なんて目の当たりにしたことがないから、本当のところ洗脳なんてこんなものなのかもしれない。血族の絆って怖い言葉だ。乃南アサ、他の作品も読んでみたい。
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最近本棚の整理を決意。
以前買って読んだんだけど、処分するか否か?という審査を始めた。
要するにもう一度、残すかどうかという観点でしっかりと読もう、というもの。
乃南作品は、さらさらと読めるんだけど自分の中では評価があまり高くはなく。
標準点以上ではあるんだけど図抜けた作品はないというか、残らない。
ただその中で、ぼやっと覚えていたのがこれ。
なんか、うっすらと寒気がするような不気味な話だったような‥
と、読み進み、思わずの一気読み。
いやこれ、すごいわ。
洗脳の基本というか、ものすごい論理詰めの恐怖。
文章は軽く、さらさらと流れるように、でも芯から冷えるような物語。
よかったよかった。
これはぜひ、残さねば。