十三番目の人格(ペルソナ)―ISOLA (角川ホラー文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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本棚登録 : 5152
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  • Amazon.co.jp ・本 (401ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041979013

感想・レビュー・書評

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  •  相手の感情を読み取れる主人公由香里と多重人格で苦しむ少女千尋を中心に展開されるホラー小説。千尋のように見た目は同じでも、雰囲気がまるで別人となる現象は実際に存在する。本作品のように、テストを勉強が得意な人格に任せたり、成人男性並みの腕力で抵抗するなど、特定の人格に任せる現象はフィクションの世界に限らない。このように、本作品は心理学の知識を学べる物語で、心の病で苦悩する人々を想像しながら読むと、少しは理解できるかもしれない。

  • ●きっかけ
    貴志祐介作品しかもデビュー作は押さえとかないとと思って購入。
    ●感想
    クライマックスに向けた怒涛の息もつかせぬ展開は新世界よりとか天使の囀りに通ずる緊迫感があるけど、それ以外の部分はうーん、デビュー作かって感じ。
    貴志祐介じゃなかったら★★にしてたかも泣

  • 前々から気になっていた本だったのでついに読めてとても嬉しかったです。なぜ興味深かったかというと、私自身がHSPであり物事に対して過敏なところがあるので主人公が持つエンパスと似たようなところがあるような気がしたから気になり読んでみました。
    エンパスの能力で街を歩いていても人の心の声が読み取れてしまい一気に沢山の情報量が押し寄せて来る為薬を服用したりしてとても大変だろうなと思いました。
    その主人公が相手をする千尋は多重人格であり1人の人間の中に13人もの人格が住んでいて一日のうちに何回も入れ替わりそれもまた大変そうだと思いました。
    そして何よりも幽体離脱可能であるISORAがとてつもなく怖かったです。
    ホラー要素とミステリー要素の掛け合わせがとても面白くエンパスの主人公ということもあり夢中で読み耽りました。夏に相応しかったと思います。
    この本をきっかけに貴志さんの本に興味が湧いたので他の本も読んでいきたいと思います。

  • あっという間にするする読めて面白かった!
    多重人格者とのセッションで謎を読み解こうとするあたりはとても興味深く読んだ。心理テストの答えや描いた絵の不気味さを感じ取った瞬間が一番ゾーッとしたかもしれない。漢字に意味のある名前が付けられているのも得体が知れなくて良い。
    磯良の正体が弥生だとは想像もしなかった。
    千尋は今後、更に恐ろしいことをしでかすかもしれないが、千尋の身の上を考えると憎みきれない部分もある。人間の悪意や呪い、少数派を排除しようとする愚かさ、弱い者をいたぶる醜悪さ、これだけのものに触れてきた千尋がもう元には戻れないであろうラストは胸が痛む。
    "結局、どこでも、一番弱いものが一番苦しむんですね"というセリフが悲しかった。

  • この本は電子ブックとして図書館に所蔵されています。紙の本は所蔵がありません。閲覧する場合は以下のURLからアクセスしてください。
    https://web.d-library.jp/kokushikanlic/g0102/libcontentsinfo/?conid=181429

    (LibrariEを利用するにはIDとパスワードを申請する必要があります。申請方法は図書館のHPからご確認ください。
    https://www.kokushikan.ac.jp/education/library/librarie.html

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    https://www.kokushikan.ac.jp/education/library/librarie.html

  • 最後は鳥肌が立った!中盤はダラダラしてストーリーが入って来なかったので評価マイナス2にしましたが終盤でこういう事かって読む手が止まりません。

  • エンパス対多重人格者という濃い内容。初作家さん。スイスイ読めて驚いた。エンディングはかなり好きなタイプ。由香里みたいな人にとってその業界はアリなのかも。でも生きるのは辛いよね。
    参考文献を知りたかった。
    弥生が裸で発見されたと、途中からなっているように思えて仕方ない。始めに書かれた場所が見つけられない。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/687278

  • 好きな作家だけど、これはいまいち。

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著者プロフィール

1959年大阪生まれ。京都大学卒。96年『十三番目の人格-ISOLA-』でデビュー。翌年『黒い家』で日本ホラー小説大賞を受賞、ベストセラーとなる。05年『硝子のハンマー』で日本推理作家協会賞、08年『新世界より』で日本SF大賞、10年『悪の教典』で山田風太郎賞を受賞。

「2023年 『梅雨物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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