天使の囀り (角川ホラー文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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本棚登録 : 9005
感想 : 805
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  • Amazon.co.jp ・本 (526ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041979051

感想・レビュー・書評

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  • 結構分厚い本だったが、スラスラと読めてしまい面白かった❗️人間を恐怖から救う、天使のように見せかけてかなり悪質なアレ…しかも実際にそういう生物がいそう、と思わせるあたりぞくっとする。
    気持ち悪い描写も目に浮かぶようでさすが。

    人間生きていれば、弱味は絶対ある。そこに漬け込む極小の悪魔…本当にありそうで怖い

  • ブックオフでなんとなく買った一冊。

    よく見たらホラー系の本だった。
    確かに気持ち悪い場面が幾つかあった。

    後半は話の内容がわかりやすく読みやすかったが
    そこまで行くのに天使の事とか、神話の話とか、なんとなく話とあまり関係ないような事を細かく書いてある所は読みにくかった。

    この本を読んで線虫の事をちょっと知った。
    ブラジル脳線虫なんていないのは良かったが、似たような線虫はいるようで、ちょっと恐怖を感じた。

    線虫の事をちょっと知り、怖さも知る事ができた小説でした。

  • ラストが切なかった。
    でも、男の子(名前忘れてしまった)が死の恐怖から解放されて、最期には幻覚とはいえ家族全員と再会できるシーンに救われた。
    ブラジル脳線虫が唯一施した救済だといえるんじゃないかなぁと思った。

  • 途中まで、オカルトかなと思い、楽しく読み進めていた。しかし、虫が出てきてからは、、、
    虫嫌いの自分には無理で、読むのをやめました。

  • ⭐️4.0

    貴志先生のホラーはどれもタイプが違うが
    これはバイオホラーというジャンルなのかな?
    怖いというよりおぞましく
    生理的嫌悪感を感じるが読む手が止まらなかった。
    線虫に寄生された人は恐怖やトラウマを
    快楽に変え別の人格が乗り移ったかのように
    性格が変化する。
    『サル学、生物学、化学、心理学、古代文明、ギリシャ神話カミナワ族の神話、死恐怖症、寄生虫、宗教』など。
    専門用語もたくさん、知識の量も多くて
    私のキャパでは無理かもと思ったけど
    2日ほどで読了。
    最後の参考文献/謝辞のところ見て
    貴志先生のことさらに好きになった笑

  • ちょっと気持ち悪いシーンが多く、そのときの人物の感情がしっかり書かれているので、グロさが半端ない。

    全体的には面白かったが。

  • Kindleにて読了。
    線虫…体がムジムジとしてきてしまう。
    毎度ながら…よく調べて描かれてるよなと感心。
    ラストがよかったな〜。

  • ★3.5
    貴志先生のホラーって本当にホラーって感じ。(語彙力)
    線虫の描写が気持ち悪すぎて読んでてムカムカした。
    虫苦手なので飛ばし飛ばしで読んだだけだけど、線虫寄生によって身体がぐちゃぐちゃになってしまった描写とかもう脳裏で想像出来すぎてしまって本当に最高。

  • 人間は一つの微細な虫や菌により、生命を著しく脅かされてしまう儚い存在だと感じました。

    アマゾンの奥地や、溶けた永久氷土からこのようなものが見つかってもおかしくないため、決してSFとは断定できないのかもしれません。

  • 推理小説かと思って読み始めましたが、途中からはサスペンスというか、現実的な内容にヒリヒリする展開になってきます。
    恐怖の対処を快感に感じるというのは、思ってもみない発想で、かつ緻密な内容にぞっとしました。
    ただ、どんどん引き込まれる怖さというか、先を知りたいと思う気持ちもありあっという間に読み終わりました。
    先を知りたいという気持ちも、発展すると怖さを快感に感じることにも似てるのかもなという考えさせられる内容です。

著者プロフィール

1959年大阪生まれ。京都大学卒。96年『十三番目の人格-ISOLA-』でデビュー。翌年『黒い家』で日本ホラー小説大賞を受賞、ベストセラーとなる。05年『硝子のハンマー』で日本推理作家協会賞、08年『新世界より』で日本SF大賞、10年『悪の教典』で山田風太郎賞を受賞。

「2023年 『梅雨物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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