Yの悲劇 (角川文庫)

  • KADOKAWA
4.01
  • (89)
  • (130)
  • (63)
  • (9)
  • (2)
本棚登録 : 1220
感想 : 89
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784042507161

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • Xの悲劇は少し読みにくかったけど、こっちは初めから最後まで退屈せず一気に読めた!
    めちゃくちゃ面白くて正に傑作!
    何年後かにもう1回読み直そうかな(* 'ᵕ' )

  • タイトルどおり悲劇でした。

  • 本人の目星は付けられたものの、何とも予想外の終わり方でした。警視がレーンに放った最後の一言が私自身のモヤモヤとして残りました。

    解説では、良いハードボイルド小説に近いと紹介されているが、私的には日本の時代小説(鬼平とかの)を連想したものです。

    また、序盤では中に入り込めなかったのですが、(この新訳書の発行は2010年ですが)原著の発表は78年前の1932年である為その当時のアメリカをイメージする事で中に入り込む事ができたように思います。

  • 倫理的にも医学的にも、種明かしについて、つまりは作品の構想を作り上げている全てが、今の時代には納得できないなー

  • 途中まであまり面白くなくて全然読み進められなかったけど、ラスト50ページぐらいからかなりおもしろかった。レーンはジャッキーを殺したのかな。トラック難しくてまったく予想できなかった。

  • 古典ミステリを読もう企画

    傑作と名高い本作。
    ザ本格の謎解きは面白いが、結末は正直好みではなかった。
    レーンさん、ただの俳優なのに自由にしすぎでは?
    シナリオから故意に外れた行動をした時点で、犯人を暴露して社会的に罰を与えるべきだったのでは…と思ってしまうのは陳腐な正義感かしら。
    古典ミステリあるあるだけど、わかってるのに確証がないから話さない系探偵は捜査協力者としてダメよね〜
    最初の夫はホントに自殺だったんか…

  • ワトソン役が情緒不安定だと読むのに疲れるよ、サム警視。
    ハッター家はおかしなやつの集まりだと言ってたけど、あなたの性格も負けていませんよ。

    犯人も日記を見た時点でわかるし、そんな傑作か?というのが率直な感想。
    結末は後を引くのでそれがここまで語り継がれている理由なのかな。

  • まだ読んでなかった古典的名作。他のクィーン作品も読んでみる

  • まだ人々が国境を越えて旅するのが不自由な時代に生まれたこのミステリー傑作では、今や世界都市のニューヨークもかつては閉ざされた因習と偏見のはびこる、狂気をはらんだ異様な辺境だったように思えてきます。

    小物や習慣、言葉選びが精緻で当時の暮らしぶりが目に浮かぶようにこまやかに想像できてしまう。

    品のよい名シェイクスピア俳優が屋敷の扉を一枚開き、ハッター家に足を踏み入れると、狂った殺人事件が無造作に繰り広げられていくのです。

    文学の王道を作法と信条とする男が、現代の狂気と混沌を見守り、犯人を推察するだけでなく、「それをどうするか」にひとり苦悩する。
    精緻に描かれる狂気的な一家の凄惨な謎、それだけでも魅力的ですが、物語を始終冷静に見守る主人公の苦悩が醍醐味ではないかと思います。

    エンディングは人間の大脳皮質の理屈を超越した、生き物の本能的な姿を描いているように思います。

    幼いころに読んだこの本で、彼をきっかけに私はシェイクスピアを好きになったように思います。

  • 海外ミステリの古典。このジャンルはあまり読んでいないで、読んでみたが、現代より展開が遅いなぁという感じがする。
    ミステリの犯人捜して障害者、子どもが出てきたら、真っ先に疑うという癖がついているので、犯人はふたりに絞れる。死んだはずの人がというのもあるのだけど、それをいれても三人しかいらず、障害者が犯人とすると、証言の信用性がゼロになり物語が破綻してしまう危険性がある。で、証言が正しいとなると、結果として犯人はあれだろうと見当がついてしまう。ただ、そういった先入観なしに読めば、名作といわれているだけのことはあるかなと思う。面白いか、面白くないかでいえば、個人的にはイマイチだった。

全89件中 31 - 40件を表示

著者プロフィール

エラリー・クイーン。フレデリック・ダネイとマンフレッド・B・リーの合作ペンネーム。従兄弟同士で、ともにニューヨーク、ブルックリン生まれ。1929年『ローマ帽子の謎』で作家としてデビュー。ラジオドラマの脚本家やアンソロジストとしても活躍。主な代表作に『ギリシア館の謎(32)、『エジプト十字架の謎』(32)の〈国名シリーズ〉や、『Xの悲劇』(32)に始まる〈レーン四部作〉などがある。また編集者として「エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジン」を編集、刊行した。

「2021年 『消える魔術師の冒険 聴取者への挑戦Ⅳ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

エラリー・クイーンの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有川 浩
米澤 穂信
綾辻 行人
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×