- Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
- / ISBN・EAN: 9784042507161
感想・レビュー・書評
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Xの悲劇は少し読みにくかったけど、こっちは初めから最後まで退屈せず一気に読めた!
めちゃくちゃ面白くて正に傑作!
何年後かにもう1回読み直そうかな(* 'ᵕ' )詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
タイトルどおり悲劇でした。
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本人の目星は付けられたものの、何とも予想外の終わり方でした。警視がレーンに放った最後の一言が私自身のモヤモヤとして残りました。
解説では、良いハードボイルド小説に近いと紹介されているが、私的には日本の時代小説(鬼平とかの)を連想したものです。
また、序盤では中に入り込めなかったのですが、(この新訳書の発行は2010年ですが)原著の発表は78年前の1932年である為その当時のアメリカをイメージする事で中に入り込む事ができたように思います。 -
倫理的にも医学的にも、種明かしについて、つまりは作品の構想を作り上げている全てが、今の時代には納得できないなー
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ワトソン役が情緒不安定だと読むのに疲れるよ、サム警視。
ハッター家はおかしなやつの集まりだと言ってたけど、あなたの性格も負けていませんよ。
犯人も日記を見た時点でわかるし、そんな傑作か?というのが率直な感想。
結末は後を引くのでそれがここまで語り継がれている理由なのかな。 -
まだ読んでなかった古典的名作。他のクィーン作品も読んでみる
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まだ人々が国境を越えて旅するのが不自由な時代に生まれたこのミステリー傑作では、今や世界都市のニューヨークもかつては閉ざされた因習と偏見のはびこる、狂気をはらんだ異様な辺境だったように思えてきます。
小物や習慣、言葉選びが精緻で当時の暮らしぶりが目に浮かぶようにこまやかに想像できてしまう。
品のよい名シェイクスピア俳優が屋敷の扉を一枚開き、ハッター家に足を踏み入れると、狂った殺人事件が無造作に繰り広げられていくのです。
文学の王道を作法と信条とする男が、現代の狂気と混沌を見守り、犯人を推察するだけでなく、「それをどうするか」にひとり苦悩する。
精緻に描かれる狂気的な一家の凄惨な謎、それだけでも魅力的ですが、物語を始終冷静に見守る主人公の苦悩が醍醐味ではないかと思います。
エンディングは人間の大脳皮質の理屈を超越した、生き物の本能的な姿を描いているように思います。
幼いころに読んだこの本で、彼をきっかけに私はシェイクスピアを好きになったように思います。