ラム・パンチ (角川文庫 レ 4-3)

  • KADOKAWA
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (420ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784042692034

感想・レビュー・書評

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  • ★4.0
    映画「ジャッキー・ブラウン」の原作本。必要のない無駄話、憎めないドジな悪党たち、セクシーで格好良い女たち…。タランティーノ好きとしては、彼の原点を垣間見るような気持ちで読了。そして、複数人からの視点で描きながらも、軸がブレることはなく、続きが気になって気持ちが逸るばかり。映画を観たのがかなり前で、記憶がおぼろげになっていたのも良かったのかと。訳者あとがきにレナードとタランティーノのやり取りが綴られているけれど、互いにそう思い合うのも至極納得。まだまだ色褪せない、レナードの他作品も読んでみたい。

  • 話自体はたいした筋ではないので、会話とかキャラにノレないとイマイチ。『ザ・スイッチ』からして彼らにはいまひとつノレなかったんだよなあ。タラの映画観てみよっと。

  • タランティーノ作品だから、観る前に読んだはず。
    詳細はちょっと記憶の彼方・・・
    デ・ニーロが、かなり情けない役をこなしていて、ああ、すごいなぁ、と感心したことを思い出す。
    三流飛行機のスチュワーデスが、長年ギャング?の裏金運びをしていた。違法行為を見逃すかわりに、ギャングの逮捕に協力するか、そうはさせじと、ギャングに命を狙われたり・・・絶体絶命!さて、起死回生の一発はなるのか?

    監督 クエンティン・タランティーノ
    主演 パム・グリアー サミュエル・L・ジャクソン   
        ロバート・デ・ニーロ ブリジット・フォンダ   
        マイケル・キートン
    邦題 ジャッキー・ブラウン

  • 早い!
    かっこいい!!

  • #25 タランティーノ監督の映画「ジャッキーブラウン」の原作。こんど映画も見たいな。

  • ジャッキー・バークは三流飛行機会社のスチュワーデス。長年、法の目をかいくぐり、裏で銃密売人ロビーの資金の運び屋をしていた。
    が、遂にロビーを追い続ける捜査官が彼女に目を付けた。違法金持込みを見逃す代わりに、ロビー逮捕に協力しろというのだ。
    一方、ロビーも金を死守するべく、高額のギャラをちらつかせながら、彼女の命を狙っている。刑務所にぶち込まれるか、命を取られるか。絶体絶命のジャッキーは、男顔負けの意地と度胸で一世一代の大博打を打ち、一発大逆転を狙うが…。
    クエンティン・タランティーノが最も敬愛する巨匠レナードの、醍醐味溢れる痛快な悪党小説。クエンティン・タランティーノが監督した傑作クライム・ノワール「ジャッキー・ブラウン」の原作。
    自分の命を狙うオデールと自分を利用してオデールを逮捕しようとする捜査官の両方を出し抜き一発逆転を狙うジャッキーや頭が切れるけど冷酷なオデールなどの主要なキャラの魅力とジャッキー・ブラウンが捜査官と武器密売人オデールの両方を出し抜き大金を手に入れるべく男顔負けの意地と度胸で大博打を打つストーリーは映画と変わらないが、武器密売人オデールが買い主のオーダーに応じて麻薬密売人などから武器などを強奪して売っていること、保釈金金融業者マックスが若い絵描きに入れあげている奥さんと離婚寸前であること、など映画では描かれていないエピソードもある。タランティーノのトレードマークであるオデールなどの悪党同士のユーモラスな掛け合いと駆け引き、ジャッキー(前科ありで安月給のスチュワーデスのアラフォー)、離婚寸前で腐れ縁の奥さんと別れ保釈金金融業者の仕事を辞めたいマックス、目標の100万ドルが貯まる寸前のオデール、ムショ暮らしが長くてカンが鈍くなっているルイス、男を頼りにする暮らしに限界を感じているメラニー、人生の岐路に差し掛かった4人の人生を賭けた賭けに出ようとするまでの心情が丁寧に描かれ、大人な味わいがありながらも痛快な傑作ロマン・ノワールに仕上がっています。
    オデールの部下が捜査官に捕まりそうになって説明書を読み違えてバズーカを誤射して大怪我して捜査官に捕まる、自分を殺そうとするオデールから逆にジャッキーが銃を奪い取り引きするなどレナード独特なユーモラスなシーンが、いいアクセントになっています。

  • 2回続けてのレナード。
    前の『タッチ』と違い、こちらはレナード得意の、そして私の求めるクライム・ノヴェル。

    が、しかしちょいと物足りない。
    レナードにしては主人公の「貌(かお)」が見えなかった。
    悪役のオーディルの方が存在感があった。いや主人公はマックスでも良かったのだが、パートナーであるウィンストンが魅力的な設定にも拘らず、ストーリーの原動力に何ら寄与していなかったのが余りにも惜しい。

    前に読んだ『ゲット・ショーティー』のチリ・パーマーが出色のキャラだっただけについつい較べてしまうのだ。

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