ふりだしに戻る(下) (角川文庫 赤 フ 16-2)

  • KADOKAWA
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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784042735021

感想・レビュー・書評

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  • 原題:Time and Again
    これも長かった…最後の解説の人も言っているように、現代の下半分が白い小説になれた人間には大変辛かったですよ。
    内容はNYに住む広告イラストレーター・サイモン(サイ)が過去訪問の極秘プロジェクトに参加することとなって1882年のNYへと旅立ち過去で出会ったジュリアと恋に落ちながらも、観察者として過ごし最後にはそのプロジェクトの転がり行く未来への危機を感じてプロジェクト発案者のダンジガー博士の誕生を阻んで過去にとどまる、というもの。
    典型的「帰ってこない物語」。

    何が辛かったって描写が多すぎて…苦しかった。
    確かに詳細な描写は真に迫るものを訴えてくるとは思うんだけどなにぶんNYに全く縁がないからね。NYに関する知識も欠片もないし。
    だから、現代のNY描写と重ね合わせた1880年代のNY描写がさっっっっぱりわからんかった…あーうん悔しいといえば悔しい。

    それはともかく、(おそらく今では)典型的な感じのラストだったからそこに感動は見出せなかったのだけど「青い封筒」に関する謎は確かになるほど!と思った。
    ピカリングがカーモディになりすましてたのとかそこらへんのもってき方はちょっとカタルシス感じた。
    後、1880年代の町とか人の描写は苦痛だったけど面白いといえば面白かった。自分の貧しい知識の中ではどの時代にどんな習俗があったか全くわかんないからパコッとそれがハマってくると、なるほどな、と。

    それからサイとジュリアが惹かれあうのとか、ジュリアが現代にやってくるところは微笑ましい。

  • 続編は読んでないんだけど。

  • もちろん、こちらも。

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