- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784042982210
作品紹介・あらすじ
従軍から帰国し、ロンドンで同居人を探していたワトスンが紹介された不思議な男。アフガニスタンに行っていましたね-。初対面でそう言い当てられ、度肝を抜かれたその男こそ、怜悧な観察眼を備えた名探偵シャーロック・ホームズだった。若き日のホームズとワトスンがベイカー街221番地Bに一緒に住むことになったいきさつと、初めてふたりで取り組んだ難事件を描く記念碑的長編。今最も定評ある訳者の新訳でおくる傑作。
感想・レビュー・書評
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緋色の研究は、ホームズとワトスンが出会い、同居し、初めて二人で取り組んだ事件として有名です。
この話は、二つのパートに分かれています。第一部では、イギリスで、2人のアメリカ人男性が殺され、警視庁から犯人捜査の依頼を受けます。ホームズは、丹念に現場を検証し、2人の刑事から話を聞き、犯人を導き出します。第一部では、殺された2人の男性、犯人共に、人物像などが具体的に語られていないため、読んでいる方としては、モヤモヤ感が残ります。
しかし、第二部に入ると、この事件の背景が、場所をアメリカに移して語られます。第二部はとてもテンポ良く読め、特に、この殺人事件の発端となった、父と娘が、ある宗教団体にジワジワと追い詰められる場面は、ドキドキし、ページをめくる手が早まりました。ホームズの圧巻の推理力に脱帽です。19世紀当時のイギリス、アメリカの事情もわかり、おもしろかったです。
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シャーロック・ホームズが登場する初めての作品です。書かれたのは1887年。
この小説ですでに、ホームズとワトソンのキャラクターが確立されています。
小説の中で、もう一つの物語が語られますが、ハラハラドキドキで面白かったです。
角川文庫の訳は、読みやすかったです。 -
1.おすすめする人
→探偵小説がすき、イギリスに興味がある、
短編集がすき。
2.感想
→シャーロックホームズと言えば「緋色の研究」
シャーロックホームズとワトスンの出会いから
2人で初めて取り組んだ事件の記録。
第1部は事件を追う内容、
第2部は犯人がなぜその犯行を行うに至ったかが
冒険譚と共に明白となっていく様。
第2部を読むと、切なく、
犯人に同情してしまう。
読み応えかなりあり!!! -
3.8
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ホームズによる見事な推理に爽快!楽しめました。
ワトスンとホームズの出会いの場面を知ることができて感動しました。
ひと目見て「この人はどんな人か」当ててしまうホームズに驚愕。その観察眼が素晴らし過ぎます。
ホームズ作品、またじっくり読んでいきたいと思います。 -
めちゃおもしろかった
ワトスンとホームズの出会いとか読めてわくわく
最初ワトスンがこの同居人はなにをしてる人なんだろ?とか本当に見ただけでその人の職業とかを当てることなんかできるのか?って疑ったりするのもいい
事件解決が1章目でその事件が起こるまで遡った話が2章目
2章目の本当に最後の最後にホームズ達が登場して二つの話が繋がる
ワクワクしっぱなしの本
当たり前に続編読みます -
幼い頃からドラマや古い単行本でも読んでいましたが、ワトソンがホームズに出会ったきっかけや同居してる理由などについて知りませんでした。
本作は、お互いの過去、2人の出会い、最初の事件対応、そして、今回の被疑者の観点から見た過去が主幹となっております。
後半が被疑者の過去、つまり事件の動機につながる背景が描かれているのですが、「これだけの仕打ちを受けて、よくここまで策略立てる落着きがあったなぁ」と思いますし、かなり同情の念があります。
結末は彼なりに幸せになれたのかなと。