緋色の研究 (角川文庫)

  • KADOKAWA (2012年2月25日発売)
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本棚登録 : 926
感想 : 90
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緋色の研究は、ホームズとワトスンが出会い、同居し、初めて二人で取り組んだ事件として有名です。

この話は、二つのパートに分かれています。第一部では、イギリスで、2人のアメリカ人男性が殺され、警視庁から犯人捜査の依頼を受けます。ホームズは、丹念に現場を検証し、2人の刑事から話を聞き、犯人を導き出します。第一部では、殺された2人の男性、犯人共に、人物像などが具体的に語られていないため、読んでいる方としては、モヤモヤ感が残ります。

しかし、第二部に入ると、この事件の背景が、場所をアメリカに移して語られます。第二部はとてもテンポ良く読め、特に、この殺人事件の発端となった、父と娘が、ある宗教団体にジワジワと追い詰められる場面は、ドキドキし、ページをめくる手が早まりました。ホームズの圧巻の推理力に脱帽です。19世紀当時のイギリス、アメリカの事情もわかり、おもしろかったです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年2月12日
読了日 : 2024年2月12日
本棚登録日 : 2024年2月7日

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