リアルヘヴンへようこそ (角川ホラー文庫 66-7)

著者 :
  • KADOKAWA
3.24
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本棚登録 : 93
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (374ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043522071

感想・レビュー・書評

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  • 近年増えてきた『電話回線に潜む呪い』という題材ではありますが、非常に牧野氏テイストな仕上がりになっております。苦笑いと紙一重のブラックな笑い満載。

  • 救いようのないようなグロテスクな物語を、『カラさん』『絶叫マシン』『黒のオリーブ』『箪笥ズボン』『レトルト・マン』5人のコミカルなキャラクターが彩る。
    とはいえ本作のグロさはなかなかのもので、よくもまぁこんなにも人の悪意を凝縮できたもんだなぁ、と。笑

    メールを受け取ったことにより住民たちがいつのまにか狂気に侵されていく感じなんかは、人の醜い部分をまざまざ見せつけられてる感じもあったりしてげんなりしますが(それが好きなのですが笑)、後半には、化け物と化した人間、死んだ猫を操る実の父と戦うホームレス『カラさん』、マンションに巣食う禿親父の怪物などなど、これは一体なんのジャンルなんだと思えるぶっとんだ話でございます。



    主人公が街で見かけた”壊れた人々”を観察してネットにあげる『浮浪通信』、ホームレス4人とのヘンテコな会話、メールを受け取った人々に起こる超常現象(祟るパンプスや踊る死んだネコetc)など、ただただ怖いお話ではなく、いろんなジャンルを取り込んだお話ですのでとても読みやすいです。途中から出てくる物知りハカセが語る、超常現象の捉え方がとても面白く、そこも読みどころ。

  • この方の本は3冊目。
    独特の世界観があります。
    ただダークです。ジメジメしたイメージ。

    死体を操れる力を手にいれた男が崩壊していく物語。
    爽快感はありません。
    一応ホラーなんだけど怖いというよりは気持ち悪い。

  • 内容はまったく違うけど、
    我孫子武丸の殺戮に至る病に雰囲気が似てる。

  • 大好きな牧野修作品

  • この本の解説によると、ノストラダムスの原詩第一行をヘルメスの黄金数列に従い並べると、作者の名前になるそうな。

  • 07.03.02

  • グロくて狂ってます

  • 好みもあるのかもしれないが、凡庸なホラーで終っている作品だと思った。グロや狂気で畳み掛けるタイプのホラー。なぜ街がおかしくなったのかの設定はきちんとあるのだけれど、どことなくいい加減というかおざなりというか…… 分量の割にはパッとせず、インパクトも薄い。

  • グロです。めっちゃ怖いです。夜眠れません、たぶんw

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著者プロフィール

'58年、大阪生まれ。高校時代に筒井康隆氏主宰の同人誌「ネオ・ヌル」で活躍後、'79年に「奇想天外新人賞」を別名義で受賞。'92年に『王の眠る丘』で「ハイ! ノヴェル大賞」を受賞。他に、『MOUSE』、『スイート・リトル・ベイビー』等々著作多数。また『バイオハザード』『貞子』ほかノベライズも多数手がける。

「2022年 『貞子DX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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