ブードゥー・チャイルド (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.32
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本棚登録 : 665
感想 : 74
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  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043595013

感想・レビュー・書評

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  • 2007/9/12~9/17
    この本も6年前に出たものだが、ようやく読むことができた。チャーリーという黒人少年の記憶をもつ日本人、日下部晃士。突然、母親が殺人事件の被害者になってしまう。同じ年の義姉、麻衣とその犯人を追いながら、自らの記憶の謎に挑む。そこに天才少年が助っ人となって...と展開される。インターネットが大きな位置を占めているが、今となっては少し古い感じがするのはいたし方ないところ。いつものように詳細は、未読の人がいたら悪いので書けないが、なかなか良く考えられたストーリーだと思う。天才少年の生い立ちが...まあ、このあたりまででやめておこう。

  • 2003.8
    主人公の持つ前世の記憶とは?を探りつつ話は進む。これといったトリックは無いがナゾが多くて楽しめる

  • ジュリアンの話自体はすごく興味深いものばかりだったのですが、如何せん彼の言葉がダラダラと長過ぎ。読むのにちょっと疲れました…。人と接することが少ないせいだとしても、もうちょっと読みやすく、というかテンポ良く描いて欲しかったです。

    “悪魔の紋章”についての答えには思わず苦笑。いや、あれはあれで面白かったんですけどね。想像も出来ませんでしたし。不可解な謎に対して非常に論理的な答えが返って来たわけですが、思っていた以上に楽しめました。私にしては珍しく途中でオチに気が付いたんですけれども、評価としてはなかなか面白かったです。

  • 前世が黒人である雨の晩に殺された記憶まである少年が主人公です。
    主人公の抱える前世の記憶の正体を探ることが物語の中心となっているかと思いきや殺人も起きます。
    主人公の義母が殺されてしまうのです。
    前世の記憶が魅力的な謎なのですが、これが本格ミステリの体裁をとっている以上、この謎もしっかり解明されます。
    そして、個人的にこの小説の1番の魅力と思うのが天才少年探偵です。
    キャラクターの造形には考えさせられるものがあります。
    作品全体から出ている雰囲気は島田先生に通じるものがあると感じました。

  • すごく面白かったです!最近読んだ本のなかでは間違いなく一位! ぼくの中にあるもうひとつの人生、「チャーリー」として生きた前世。チャーリーは何者なのか、なぜ殺されたのか、犯人は誰なのか。これだけの要素でも十分におもしろい話ができるでしょう。ここから更に、現世の僕の周りで起こる不可解な殺人事件についての謎が加わります。この事件とチャーリーの関係とは。謎の助言者ジュリアンの正体とは。父・正隆と堀井キンとの関係とは。ていうか堀井キンって誰なのか。母・友希子と両親が絶縁した理由とは。そして僕の出生の秘密とは。 と、謎がテンコ盛りなわけです。これだけ謎やら伏線やらがあれば、物語がごちゃごちゃしてしまい、訳がわからなくなりそうですね。ブードゥーチャイルドはこんな複雑な設定にも関わらず、スピード感あふれる展開と無理のない論理で、ぐいぐいわたしを引き込んでいきました。 うーん、あのおもしろさを上手く整理して言葉で表すことができません。とにかくもう、オススメです。驚愕の新展開が次々となされるので、一晩使って勢いで読むと楽しいと思います。

  • 高校の時に読んだ小説で多分一番印象に残った本。天才少年がものすごい格好いい。

  • <font color="#666666"><table style="width:75%;border:0;" border="0"><tr><td style="border:0;" valign="top" align="center"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4043595018/yorimichikan-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ec1.images-amazon.com/images/P/4043595018.09._SCMZZZZZZZ_.jpg" border="0" alt="ブードゥー・チャイルド"></a></td><td style="padding:0 0.4em;border:0;" valign="top"><a href="http://blog.fc2.com/goods/4043595018/yorimichikan-22" target="_blank"> ブードゥー・チャイルド</a><br>歌野 晶午 (2001/08)<br>角川書店<br><br><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4043595018/yorimichikan-22/ref=nosim/" target="_blank"> この商品の詳細を見る</a></td></tr></table>
    <blockquote><p><strong>今ぼくは第二の人生を送っています。つまりぼくには前世があるのです。ある雨の日の晩にバロン・サムデイがやってきて、おなかをえぐられて、そうしてぼくは死にました。前世、ぼくは黒人でした。チャーリー―それがぼくの名前でした。
    ―現世に蘇る、前世でいちばん残酷な日。
    不可解な謎を孕む戦慄の殺人劇に、天才少年探偵が挑む!長編本格ミステリ。</strong></p></blockquote>
    タイトルから想像していたのとはまったく違う物語だった。
    前世はチャーリーという黒人だったと言う晃士の「自分探し」と母親を殺し 父親を殺しかけた犯人探しが、絡まりあって思ってもいなかった方向に向かわせ、予想もしていなかった答えに辿り着くのである。
    前世とか悪魔祓いとかという言葉で過去に向かう回路を頭の中に築かせながら、物語はまさに今現在、そしてここから先の未来の問題を孕んで進むのである。著者の巧みさにまたしてもやられた。</font>

  • ちょっとそれはないだろう、と突っ込みを入れたくなったところもありましたが、読み出したら止まらない、おもしろい作品です。

  • こういうテーマはやっぱり一度別の本で読むと、最後がわかっちゃって・・・

  • 最初に分からなかったのに最後まで読むと納得してしまうような内容の推理物(…?)でした。

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著者プロフィール

1988年『長い家の殺人』でデビュー。2004年『葉桜の季節に君を想うということ』で第57回推理作家協会賞、第4回本格ミステリ大賞をダブル受賞。2010年『密室殺人ゲーム2.0』で第10回本格ミステリ大賞をふたたび受賞。

「2022年 『首切り島の一夜』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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