- Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043596058
感想・レビュー・書評
-
ひた隠しにしている自身の弱い面や見せたくない面が、この短編集の至る所に記されているようなそんな恐怖を感じる。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
志麻子さまはブレない、おもしろかった、有情答語が格別
-
主人公がすべて男性の短編集。
男ゆえの哀しさと恐怖がわかりやすく表現されていた。
読んでいるだけで、
その時代の岡山に居るような気分になった。 -
岩井志麻子的、岩井志麻子。
得意の岡山ものだけど、
なんつーかこうパンチの足りないかんじ。
ぼっけぇの衝撃は超えられないよねー -
明治大正あたりの岡山を舞台にした、小市民の悲喜こもごも。
上手いなと思わせるところはあるんだが、小市民を書くからって小粒になることもあるまい。去年だったか「このミス」のインタビューで、岡山に、農作物を一杯作るんだけどどれも小さい、みたいな言葉があって、自分のことをそんな風に語っていたけど、言いえてると思ってしまう。まぁ、そんな風に自分のことを冷静に見ているところが、岩井志麻子のすごいところなんだろうけど。 -
43/100
岩井志摩子様の本ですー
相変わらず、またまた表紙にガツンとやられました。
あの世ですよね、この絵。 まちがいない。
5つの短編。
この中では『華美粉飾』かな、女郎と心中未遂した学生の姉の描写が怖い。
「透き通るほどに白く華奢な、そしてひんやりとした細い指だ。」
おー ぶるぶる・・
5つの話全て読んで、この姉の描写がとっても印象に残った。
右脳に絵図らが焼きついた。
お話として合点がいかず、なぞがあった方が怖いのにー
わりと全編通してお話がきれいにまとまってる。 -
忘れた。
確か、現代にもいそうな「偽善者」のタイプ数種類の短編集だったと思う。 -
岩井志麻子の合意情死(がふいしんぢゆう)を読みました。明治時代を舞台としたちょっと愚かな小市民たちが主人公の物語でした。狭い範囲でちっぽけな権力を振り回す人。自分は正しいと思いこんで行ったことが、実は他人を陥れることになってしまう人。岩井志麻子の他の小説のようなおどろおどろしいところはありませんでしたが、楽しめました。