DZ (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 612
感想 : 88
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  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043705016

作品紹介・あらすじ

ヴェトナム難民船より救出された妊婦が産んだ二卵性双生児の兄妹。彼らが辿り着いた先で待ちうけていたものは――。ふたりの哀しい宿命を壮大なスケールで描いた、第20回横溝正史ミステリ大賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • 遺伝子の知識があるとより楽しめる

  • 職場の方に借りた本。「症例A」のあとに続けて読みました。
    こっちのほうがもっと“怖い”です。もちろんフィクションですが、あまりにリアルな描写が多くって本当にありそうなお話だなぁと思ってしまいます。それがまた怖いです。

    でも、人間って生命ってすごいんだなぁ、と。
    ラストはとても切ないです。コワいだけじゃなくて面白い本でした。

  • ストーリーが緻密で伏線の張り方も丁寧。
    話の中心人物がころころ入れ替わり、スピードのあるストーリーが楽しめた。

    ただ、専門的な用語が多くて読みながら『何だ?』となる。
    内容が内容だから仕方ないかもしれないけど。

  • やたら滅多ら医療の専門用語が出てくるので難しい。
    そして重苦しくて救いがない。

    人、死にすぎでしょう。
    そして最後はいったい何?
    妊娠したのは仕方ないとしても、
    そこで生むと判断に至りますかね。

    彼氏や無関係の人を殺したことも許せるほど、
    そんなに深い繋がりだったか??

    やたら母性愛が強いのか何なのか知らないけれど、
    そんな綺麗ごとじゃ済まないと思うけどな。

    ☆☆☆ ホシ3つ

  • 昔読んだ本

  • 横溝正史賞受賞作。表題のDZとは二卵性双生児の事で、二卵性双生児はヴェトナム難民船より救出された妊婦から生まれた。この兄弟が人類の将来を背負う宿命を持っていた。
    アメリカ、日本で起こった殺人事件とDZの関連が壮大なストーリーで展開する。
    精神医学、生殖医学の専門用語が頻発するが、現代医学がここまで進化してるのかと驚くと同時に怖くなった。

  • アメリカ・ペンシルベニア州で、夫婦の冷凍死体が発見された。五歳の息子は行方不明のまま、事件は迷宮入りする。一方、日本では、異常な兆候を示す少女がいた。数年後、恋人を亡くし、重度障害児施設に赴任した女医・志度涼子は、保護室に閉じ込められた少女に出会う。そして、運命の歯車は容赦なく回り始めたー。

  • ベトナム
    日本
    アメリカ
    それぞれで起こる事件が全てつながる
    スケールの大きさに登場人物がなんだかついていっていないような、、、。
    ハリウッドで映画化でもしたら面白そうだけど、、、。
    なんか妙な既視感が。
    なんだろう、、。
    遺伝子工学に関する専門用語が頻発するが、つまずく事無く読み薦められる。個人的にはエンターテイメントとして読み応えがあるとは思うが、なんだか煮え切らない、、、。

  • すごすぎる!恐ろしい小説を読み始めてしまった と思いながら、2つ 3つと深みにはまる。難解だけど心配すぎて放棄できない。
    ラストは無理やり感もあったけど哀しい運命を劇的に演出してくれた。障がい者施設などの事情うんぬんは 素人には未知な部分が多いのであくまでも小説として受け入れて読んだ。こんなに難解な専門用語が出てくるのに読み進めてしまう面白さ。でも自分がどこまで理解できているのか不安感 消化不良感が残った。だから 星3つ。

  • ---
    アメリカ・ペンシルベニア州で夫婦の冷凍死体が発見された。五歳の息子は行方不明のまま、事件は迷宮入りする。一方、日本では、異常な兆候を示す少女がいた。数年後、恋人を亡くし、重度障害児施設に赴任した女医・志度涼子は、保護室に閉じ込められた少女に出会う。 そして、運命の歯車は容赦なく回り始めた--。 人類という種が背負った哀しい宿命を、壮大なスケールで描いたヒューマン・ミステリ。 第二十回横溝正史賞受賞作。

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著者プロフィール

1960年。現在、執筆の傍ら精神科医としても勤務を続ける。2000年、『D’Z』で横溝正史賞を授賞。2002年10月、最新刊『手のひらの蝶』も刊行。

「2003年 『DZ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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