- Amazon.co.jp ・本 (388ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043730018
感想・レビュー・書評
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カバーイラスト / 奥原 しんこ
装幀 / 杉浦 康平詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
章立ては三つ。
平和の章,殺戮の章,解決の章。
個人的には、惨劇が行われることなく、「平和の章」が全編を貫いてほしい気もするが、事が起らないのであれば、凪ぎの海。
嵐を予兆させながら、何も起らないのであれば、心に波風が立つことはない。
喪失感を抱きつつ、本を閉じる。
あすは……になろう。
あしたは……。 -
読みやすさGOOD。
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霧舎ワールド・あかずシリーズみたいに明るくライトに始まって、
こういったもんだと思って読んでいて、最後にいろんな意味でびっくりしたのは
鯨 統一郎さんの、あすなろの詩。
正直文芸部ってのが古くさいし、
後半の推理部分のトリックもちょっと。
かなり賛否両論あるんじゃないかな?
ただし、かるーく読んでいて、どどっと最後にハシゴ外される感が、
割と楽しくてかなりのG。
ということで書庫行き決定〜〜 -
2003年11月30日読了
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大學に入つて、文藝部を復活させる6人。<BR>
小説家になるといふ夢を追ひかける青春群像。<BR>
作中で登場人物達によつて論じられる作家論は面白い。<BR>
希望と戀愛が織りなす青春小説である。<BR>
前半までは・・・<BR>
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後半に入つて一轉して推理小説となる。<BR>
それも「嵐の山莊」ものである。<BR>
前半に張られた伏線が後半に活かされてゐるのだが、前半と後半の作品の性格があまりに異なるので、私にはついてゆけなかつた。<BR>
確かに本格推理として讀むことで樂しめるのだらうが・・・<BR>
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好みの問題だが、私としては青春小説のままで料理して貰ひたかつた。<BR>
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2003年12月30日讀了 -
前半の伝説の文芸誌『あすなろの詩』を復刊しようとする話と後半の復刊後のミステリ(ホラー)な部分に隔たりを感じる。また、ミステリな部分についてもどっかで読んだことのある内容。確か、このトリックというか原因って、違う作品で使われてたような…