天国の扉 ノッキング・オン・ヘヴンズ・ドア (角川文庫)
- KADOKAWA (2008年10月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (736ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043832033
感想・レビュー・書評
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名雲草信流抜刀術を心得る主人公の名雲修作。脅迫殺人という知らぬ罪を着せられ、警察の手から逃げ回る羽目に陥る。
この著者のどの作品においても、話がまだ見えてこない最初の段階であっちこちから登場人物が出てきてしまって、最初は読むのに苦労する。この作品も然り。主人公のキャラが良く、途中から展開も面白くなって、一気読みしたが、最初の取っ掛かりがもう少しスムーズだったら、と惜しい気持ちにさせられる。父親との確執も、最初の段階でもっと詳しく書かれていたら、どんでん返し展開ももっと納得できたのに、と思うのに、説明不足のせいか唐突な感を受け、いまいち腑に落ちなかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最初はあんまり集中してなかったせいか、話が中々頭に入ってこなくてもったいないことしちゃった。
中盤くらいから面白く読めたかな。
相変わらず主人公がハードボイルド。
弟もすごくいい子で、悲しかった。。。 -
2年ぶりに再読した。
タイトルと内容が一致しません。
ハードボイルド&ミステリーだが感動はない。
登場人物が多いため複雑に多様な人物が絡み合い
読むのに苦労はするけれど話の展開は面白かった。
主人公が強い&かっこよいです。
個人的にはもっと抜刀術・名雲草信流本家と主人公の
絡みがほしかった。 -
ハードボイルド。主人公超強い。長いけどぐいぐい読めた。
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長編小説だが、先が気になって読み進めた。最後まで面白い展開だった。
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緻密な設定、読めない展開&真犯人。
結論から言えば面白かったのですが、如何せんページが進まない。
さすがミステリーというか、とにかく登場人物が多い。
名前と人物が一致しないのに加え、最初は回想と現在を頻繁に行き来し続ける描写が億劫で仕方ありませんでした。
けれど背景が見えてくるにつれ、じわじわとのめり込んでいく。
事件と事件、人と人との関係性がとにかく意外なところで繋がってくる。
半分すぎたあたりから一気読みに近かったです。
久々にミステリーらしいミステリーを読んだ気がしました。
(とは言え典型的なミステリーとはまた違った感じですが)
最初は本気で読破挫折するくらいな感じでしたが、実際読み終わってみると、この作家さんの他の作品も読んでみたいと思わせる面白さでした。
……まぁ本気で読むかは別として。
あれだけの人の名前を覚える気力はしばらくありません。。 -
読みかけです。登場人物が分からなくなりフィードバックしながらですが、展開が面白いかな。
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登場人物多すぎっ!
下っ端悪は男A男Bぐらいでいいのに、それぞれに名前があって
忘れた頃に出て来るのでよみづらい。
話のストーリーはまさかの急展開とかもあって読み応えがあるけど
本当じゃなくても父親だった人があんなに情もなく
ばっさりと出来るかね??
時々首をかしげたくなるところがあり、感情移入出来なかった。 -
沢木作品の中で「償いの椅子」と同じくらい好きな作品。
あまりにも過酷な運命を生きる名雲修作。
弟の龍平もいい男なのだ。兄のためを思い、父を思い、疑われてもなお兄のために真実を伝えようと携帯にメモを残す。
悲惨な最期のようでいて、とてもすがすがしいものを感じた。
作者の筆力に脱帽。 -
沢木冬吾の天国の扉(ノッキング オン ヘヴンズ ドア)を読みました。
タイトル自体はよく効く響きですね。
内容は、ハードボイルドミステリーといったところでしょうか。主人公が事件に巻き込まれて、警察に頼らず(どころか警察にも追われ)犯人と戦っていくという感じ。まあ、非現実的なのはしょうがないのですが、それにしても主人公の行動原理がわからない。また、犯人側の計画にしてもなぜそんな手の込んだことをしているのやら不明。ということで、ストーリーに説得力がないのでいまいち読むペースが上がりませんでした。この作者の別の作品「償いの椅子」もそうでしたが、いまいちストーリーがしっかりしていないですね。読み終わった後の爽快感があるわけでもなし。なんか中途半端な作品という印象です。うーん。