千里眼 ファントム・クォーター (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 38
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043836031

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  • 御伽話的〜ロシアからチェチェン難民のボランティアを要請され高速で薬で眠らされた岬が目覚めたのは2世紀前のデンマークの町。幻のゲームに引きずり込まれた岬は見えないものを見る試練をクリアした。それは核弾頭を搭載できるトマホークの見えないカバーだった。台風の接近を計算して英虞湾から射出された見えない巡航ミサイルを浜岡原発前の海岸で撃ち落とす〜前作からの続きで・・・日本の産業を壊滅させようと言うメフィスト・コンサルティングの陰謀を阻止。日本近海のロシア領にデンマーク領としての歴史を持つ島があるのは本当?

  • いきなりマフィアに拉致され見知らぬ世界に放り出されてから脱出まで小さな謎が解けてゆく過程など、娯楽性をおさえてミステリー感を出している作品。人間ドラマなどは本作にはないが、秘密兵器をめぐるサスペンス・スリラーとして楽しめるし、ページも300ページいかない程度なので手軽に読める。
    最後の結末は端末過ぎる感も否めず、無難さが残念。

  • 新シリーズ第1巻(The Start)でチラッとだけ出てきたというか、第1巻の中では、ほとんど意味を持たなかった秘密兵器と悪の組織との戦いです。
    エンターテインメント小説は巻を重ねる毎に、新たな読者サービスが必要なんでしょうか。主人公には、ますます人間離れした能力が身についてきているようです。ネタバレになるから書きませんが、特に最後のシーンなんかがそうでした。<BR>
    また、主人公がピンチに陥って、悪の立場からすると、ここで簡単に殺せたのに。。。という場面も、何故かラッキーは相変わらずです。<BR>
    女性主人公が魅力的な女性だけに、男性が読むと何でも許せてしまう面もあるような。。。
    初めて読む人や、女性読者からはどうなんでしょう?と幾分醒めた視点もありました。
    <BR>
    ま、しかし、ここまで千里眼シリーズを全巻付き合ってきた読者にとっては、面白かったこと間違いなしでしょう。
    <BR>

    なお、本書で登場の悪の組織は、外注先のようなもので、次巻あたりで、本社組織のお出ましでしょうか。
    <BR>2007/3/2

  • <内容>
    ロシアンマフィアに連れ去られた岬美由紀、危機一髪
    消えるマントの実現となる恐るべき機能を持つ繊維の開発が進んでいた。一方、千里眼の能力を必要としていたロシアンマフィアに誘拐された美由紀が目を開くと、そこは幻影の地区と呼ばれる奇妙な街角だった。

  • 元自衛官であり、現臨床心理士の主人公が様々な事件を解決に導く。今回はロシアン・マフィアが最新武器を使い日本を壊滅しようとする。しかし最新武器はたった1発のミサイル・・・いったいどうやって日本を壊滅させるのか?そして、主人公はどうやってこの攻撃を阻止するのか。新シリーズ第2弾!

    前回とは違い、今回は日本という国に危機が。日本の自衛隊もなんとかこの危機を回避しようとするが、やはり最後は主人公が人並みはずれた能力を駆使して日本を救う。

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著者プロフィール

1968年、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。大藪春彦賞候補作「千里眼」シリーズは累計628万部超。「万能鑑定士Q」シリーズは2014年に映画化、ブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞。『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』は19年に全米翻訳出版。NYヴァーティカル社編集者ヤニ・メンザスは「世界に誇るべき才能」と評する。その他の作品に『ミッキーマウスの憂鬱』、『ジェームズ・ボンドは来ない』、『黄砂の籠城』、『ヒトラーの試写室』、「グアムの探偵」「高校事変」シリーズなど。

「2023年 『高校事変 16』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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