万能鑑定士Qの事件簿 XI (角川文庫)
- 角川書店(角川グループパブリッシング) (2011年8月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043836529
感想・レビュー・書評
-
読書録「万能鑑定士Qの事件簿11」3
著者 松岡圭祐
出版 角川文庫
p150より引用
“「信者の二文字を横に並べてごらん。儲か
るって字になる」”
目次から抜粋引用
“祈願文
禅問答
四条大橋
大仏
観音菩薩”
多方面に対する膨大な知識を駆使する美人
鑑定家を主人公とした、長編ミステリ小説。
バスの中の女性がざわめく程の美男子・水
無施瞬が、実家の寺へと帰った。両親や寺の
様子を見て、彼が思いついたのは…。
上記の引用は、実家の寺を立て直した若き
住職の言葉。
なかなか面白い事を言うなと思います。表向
き道徳的な事を口にしていても、建物や身に
つけている物を見れば、この言葉のように
思っているのかも知れないな、と考えてしま
う人が見て取れます。上手く行っていない人
間の、やっかみかもしれませんが。
主人公と同じ人物を師と仰ぐ強敵が出現し
ます。ここまでのシリーズの中でも、一、二
を争う漫画向けのエピソードなのではないで
しょうか。主役級の登場人物も敵役も、ス
ラッとした美形という設定は、漫画になって
も紙面が華やかでしょうから。
ーーーーー詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
気楽に楽しめる読み物ではあるけど、
ミステリーとしては緊迫感がないのがちょっと・・・。
今までと比べて恋愛色がついてきてますが、
わざと鈍感なふりしてる感じになっちゃっています。 -
莉子みたいな人がたくさんいれば、もっと世の中は素晴らしくなるのにと思った結末だった。
莉子が麻耶に焼き餅妬いたのが印象的。そういうのに小笠原が気付けばすぐに関係は進展するのに(笑)
そして、まさかの市原市登場(笑)今、そこに住んでる身としては嬉しかったな。大仏あるなんて知らなかった。
時間は華蓮が出るみたいで、楽しみ!ヨゾラと合わせてお気に入りのキャラ。 -
水無施という強敵が登場!
兄弟子との対決にワクワクします。
小笠原くんと莉子の恋愛模様も気になります。
わずか5年で京都随一の有名スポットになった音隠寺。そこは、あらゆる願いがかなう儀式で知られていた。京都に赴いた凛田莉子は、住職・水無瀬瞬によるトリックをほぼ見抜くが、決定的証拠を握れずにいた。止められない瞬は、次の話題づくりに安倍晴明の式盤を狙う。所在不明の式盤を密かに探し、盗むつもりだ。「国宝」にたどりつくのは莉子か瞬か?かつてない敵を相手に、究極の頭脳戦が始まる。書き下ろし「Qシリーズ」第11弾。(BOOKデータベース) -
記録