美丘 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 7088
感想 : 705
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043854028

感想・レビュー・書評

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  •  自分の生き方を考えさせられる物語だった。人生はいつまで続くかわからない。だからこそ、自分の好きなことを好きなだけしながら生きていくべき。このことは頭で分かっていても、本心から理解することは難しいと思う。でも、それは紛れもない事実で、死ぬ直前に痛感するのだと思う。いつ終わるかわからない、頭に入れて過ごしていきたいと思う

  • 石田衣良の本久々に読んだけど、やっぱり美しい文章を書かれますね。昔渋谷に住んでいたので情景もハッキリと浮かびました。今のところ2020年に読んだ本の中でベストです。

  • 感動です。

  • 兎に角読んでみてください。久しぶり感動した。

  • 昔読んで衝撃を受けた『美丘』。本気で生きる美丘にまた会いたくなって、再読。世の中には不義理だとか非常識だとか言われることがたくさん存在するけど、そんなのまったく気にせずに、大事なのは自分がそれをしたいかどうかただそれだけだという美丘。賛否両論あるだろうが、あまりにも弱くて孤独で寂しい少女が、恐怖に打ち勝つために考え抜いた末のこのハチャメチャさ。
    よく生きなくてもいいから、しっかり生きたいと思った。美丘、決して楽しい話ではないし読了後はなんとも言えない苦しさに襲われるのだが、またいつか読もう、読まなければいけない時がくると、そう思わされる作品。

  • 数日かけてやっと読み終わった。
    気持ちいいくらい今を生きる美丘は、見ていて真似したくなる。

    悲しい物語と言うひともいるが、学ぶことが多いし、こうゆう女性を目指したいと思えるステキな本だと思う。読了後、すかさず読み返したくなる程スキだと感じた本は久しぶりだ。出会えて良かった。



  • 涙が止まらなくて、何度も栞をはさんだ。
    自分の人生精一杯生きようと思えた。

  • 高校生以来の再読。
    物語は(よくあると言ったら失礼かもだけど)病気のヒロインと青年の恋愛物語。
    石田衣良さん節で男女の営みが多い気もしますが、、
    それよりも風景描写が大好きです。春の風、夏の空、秋の樹木と、冬の気温。全ての描写がキラキラして見えます。
    図書館で読みましたが、最後の方は泣きそうで鼻水啜りながら読みました(花粉症の時期で良かった)

    本好きになった一冊と言っても過言ではないこの小説に大人になったいま読めて良かった。
    時間は有限

  • 美しい言の葉で流れる四季、世界を表現した物語。
    美丘の人生は短かったが、人はそれぞれの季節を生き、人生を終える。できれば、燃焼し尽くして、生を全うしたい。

  • 読む前は美丘を可愛らしい女の子と思っていたが、実際は行動力や積極性のある力強い女性であった。太一と美丘はやたらと欲望に飲まれることが多く、ラストにどのような感動があるのかと不思議に思っていたが、美丘が病気を告白した後から物語のスピード感が増し、病状も悪化していった。脳がスポンジのようになるという病気で次第に体の自由がきかなくなる美丘は今までの快活さもなく、物語前半の美丘と別人みたいだった。太一が美丘の約束から逃げていた最中、美丘の家族集まっての病院で美丘が「やー、やー、やー」「やー、くー、くー、そー」と言った場面は一番苦しかった。クリスマスに太一が美丘の約束を果たす場面では、2人の愛が苦しいほど伝わってきた。

著者プロフィール

1960年東京生まれ。成蹊大学卒業。代理店勤務、フリーのコピーライターなどを経て97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2003年『4TEEN フォーティーン』で直木賞、06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞、13年 『北斗 ある殺人者の回心』で中央公論文芸賞を受賞。他著書多数。

「2022年 『心心 東京の星、上海の月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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