ひと粒の宇宙 (角川文庫)

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感想 : 52
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043854042

感想・レビュー・書評

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  • 2011/02/05読了

    詳細なレビューは再読後に。
    こういうアンソロジーかつ短編は、作者の性格や作風がよくわかる。

  • 一度も読んだことのない作家の作品を気軽に読めるのは良かった。吉田篤弘氏のが一番好き。

  • 祖父の通夜に猫が訪ねてくる「ミケーネ」/いしいしんじ
    町内会で神様を探す「神様捜索隊」/大崎善生
    墓参りの帰りに赤提灯に寄る「焼き鳥とクラリネット」/佐伯一麦
    単身赴任を終えて荷物をまとめる「それでいい」/重松清
    恋人に手紙で自分の過去を告白する「パリの君へ」/高橋三千綱
    レストランのネズミの悲哀「悪夢――或は「閉鎖されたレストランの話」」/西村賢太
    渋谷の女子高生の日常を会話と古文体で綴る「関寺小町」/橋本治
    フリーターのおじさんにオカリナを作ってもらう「繭の遊戯」/蜂飼耳
    29歳のOL4人が開運を目指す「あたしたち、いちばん偉い幽霊捕るわよ」/古川日出男
    合宿所の管理人さんの元を度々訪れる「樫の木の向こう側」/堀江敏幸
    言葉の解凍を仕事とする「曇ったレンズの磨き方」/吉田篤弘
    カバーデザイン:國枝達也(角川書店装丁室)

    有名作家30人を集めたショートショート集。
    なぜか女性は小池昌代1人だけ。でもなかなかいいラインナップです。
    『ひと粒の宇宙』というタイトルだから宇宙がテーマなのかと思ったけれど
    特に統一性はなかったです。

    発想として一番面白かったのは
    「あたしたち、いちばん偉い幽霊捕るわよ」
    幽霊が怪しい開運ブレスレット並の効力を持つ世界。

  • 数日前に買って、ぱらぱら読んでいたのをきょう読了。いろいろな作家さんの短篇を集めたもの。『極上掌篇小説』改題。
    ちらほら知っている作家さんもいたけれど、知らないひとも多かったので、いろいろ読めて面白かった。わたしの好みとはちょっと離れた感じのラインナップだったけれど、これはこれで。
    吉田さんのが、けっこう好きだった。

  • 初めて様々な作家の作品を集めたものを買った。

    1つの本にしてあるけれど、内容に統一性は全くない。私は好みの作家を探すために買ったので、その点についてはあまり気にならなかったけれども。
    作品から次の作品へと移る時に多少気分の切り替えが必要だが、統一性のなさはむしろ作家個々の個性の強さと考えてもいいかもしれない。それを受け入れられるかは読み手次第。

    気にいった作品
    いしいしんじ「ミケーネ」
    大岡玲「ピクニック」
    玄侑宗久「猫雨」
    吉田篤弘「曇ったレンズの磨き方」

  • 短編集って手軽に楽しめて、移動中なんかは区切りが良いから重宝するんだけど、作家が色々集まって作られたオムニバス的なものは苦手な事に気付いた。作風も書き方も違う作品ばかり並べられて次々読んでたら、読了する頃には最初の話なんかすっぽり頭から抜け落ちてる。私の記憶力が悪いのか、作品との相性が悪いのかは判らないけど、短編集は短編集でも一人の作家が出してる短編集の方が好きです。

  • <table style="width:75%;border:0;" border="0"><tr><td style="border:none;" valign="top" align="center"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4043854048/yorimichikan-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51Fj2eNJs%2BL._SL160_.jpg" alt="ひと粒の宇宙 (角川文庫)" border="0"></a></td><td style="padding:0 0.4em;border:0;" valign="top"><a href="http://blog.fc2.com/goods/4043854048/yorimichikan-22" target="_blank">ひと粒の宇宙 (角川文庫)</a><br />(2009/11/25)<br />堀江 敏幸嶽本 野ばら<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4043854048/yorimichikan-22/ref=nosim/" target="_blank">商品詳細を見る</a></td></tr></table>
    <blockquote><p><strong>ページを繰れば、てのひらの上に広がる∞(無限大)―。わずか10数枚の原稿用紙に展開される、ドラマティックな小宇宙。祖父の通夜の席に忽然と現れた猫 (「ミケーネ」)。単身赴任最後の1日(「それでいい」)。すり抜けてゆく固有名詞(「名前漏らし」)…。当代きっての匠の筆30作が競演する、この上なく贅沢なアンソロジー!所要時間各数分、ジャンル横断現代文学・各駅停車の旅。 </strong></p></blockquote>
    <blockquote><p>いしいしんじ 石田衣良 伊集院静 歌野晶午 大岡玲 大崎善生 片岡義男 勝目梓 車谷長吉 玄侑宗久 小池昌代 佐伯一麦 佐野洋 重松清 高橋克彦 高橋源一郎 高橋三千綱 嶽本野ばら 筒井康隆 西村賢太 橋本治 蜂飼耳 平野啓一郎 古川日出男 星野智幸 堀江敏幸 又吉栄喜 三田誠広 矢作俊彦 吉田篤弘</p></blockquote>
    掌編であるということだけが共通点のアンソロジーである。題材も、切り取り方もそれぞれさまざまで、一作一作はあっという間に読めてしまうのだが、まとまると、壮観でさえある。タイトルが秀逸。

  • こういう、いろんな人のを集めた本は、いつもなんだかぼやけた印象で、あんまり買わないようにしようと思っているのに、何年かにいちど、買ってしまう。
    今回も、同じ印象。残念ながら。

  • 短い物語だけにエッセンスが抽出され裸の作者が見えるような気がする。私が好ましいと思ったのは「ミケーネ(いしいしんじ)」、「おねがい(石田衣良)」、「パリの君へ(高橋三千綱)」、「曇ったレンズの磨き方(吉田篤弘)」。逆にそうでもないなと思えるのは、「永遠の契り(歌野晶午)」「凍りつく(高橋源一郎)」といったところ。作品の優劣ということではなく、あくまで好みの問題ですが・・・・・

  • 堀江敏幸は相変わらず、中身がどうあれ文章の味わいで持って行く。嶽本野ばらはこの本のおかげで発見。石田衣良はやっぱりダメだ。たまたまかな。重松清も虫唾が走る。平野啓一郎はたぶんよく調べて書いたのだろう。描写がけっこう良かった。古川日出男はもう一作くらい読んでみたい。橋本治は相変わらず女子高生になりきっている。名人芸。すごい。吉田篤弘は発想がとても面白い。けど、何となくおしい。最後の最後で入り込めない。他のは読んだことないが、クラフトエヴィング商会のオブジェの添え物としてなら、彼の文章も立つんじゃないか。ここでの高橋源一郎はあまり面白くなかった。

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著者プロフィール

1958年生まれ、東京外大卒。「黄昏のストーム・シーディング」で三島由紀夫賞。「表層生活」で芥川賞。小説執筆の他に書評、美術評論、ワインエッセーなど幅広い分野で活躍。「本に訊け!」「男の読書術」「ワインという物語 聖書、神話、文学をワインでよむ」などの著作がある。東京経済大教授。





「2022年 『一冊に名著一〇〇冊がギュッと詰まった凄い本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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